スポンサーサイト

  • 2018.03.04 Sunday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています


くちなし

オハイオ川の流域面積は490,603㎢で
日本国土の約1.3倍にあたる。
流域はアメリカ合衆国中東部の大部分を占め、
南部にもまたがる。
その流路のほとんどは州境を形成している。
 
南北戦争前には、
南部の黒人奴隷にとって
この川を渡る(境界線を越える)ことは
自由への道を意味していた。
 
カーツは子供の頃に
このオハイオ川で川下りをしたことがあった。
何キロも続いて咲くクチナシの白い花を見て、
クチナシが天国から舞い降りたようだと言っていた。
 
死人に口なし。
死人は口から糞(悪態)を垂れることはない。
 
火で陰部を損傷したイザナミは黄泉国(口なしの国)のリーダーだった。
 
軍という組織からはみ出たカーツは
異国で川をさかのぼり王国を築いた。
くちなしの国にしたかったのかも。

The horror. The horror.

殺されることを承知したカーツは

ウィラードの手で殺される。
 

The horror. The horror.
目前に迫った死の淵で

カーツは二度もこの言葉(身の毛がよだつ恐怖)を発する。
 

カーツの血しぶきを浴びたウィラードもまた
The horror. The horror.

と呪文のように二度口ずさむ。
 

髪の毛が逆立つことを原義とするhorror。
horrorのない社会を目指すなら
ひっくり返さなければならない。
  

 


地獄の黙示録

 カーツの物語はオレ(ウィラード)の物語だ。

 

自分が属していた軍(組織)を逸脱し
ジャングルの奥地に原始的独裁国家を築いたカーツ。

 

  His methods became unsound
  カーツ大佐の作戦方法は不健全である。

 

          だから
 

  Terminate with extreme prejudice.
  極端な偏見(嫌悪感)でそれを終らせろ。

 

一度は平和な故郷に戻りながらも
再び戦場に戻ってきてしまったウィラードは
単独任務に関わることが多かった。

 

  八尾(峰)八谷のヤマタノオロチは
  何度殺されても生き返る。
  戦場の狂気より怖いもの。
  それは殺されているのに死なないこと。
  そんな繰り返しにとどめを刺すことで
  三種の神器の一つ(剣)は生まれた。 
   

殺されることを望んだカーツは
自分という存在をこの世界にきざみたかったのかも。
終りを見届けてくれる人。

それが故郷にも戦場にも居場所のなかったウィラード。

 

そんなウィラードに戦争で夫を失った女性が言う。
人を殺すあなたと人を愛するあなた。
戦場の狂気に似た愛憎の果て(終り)に愛はある。

 

ジャングルの奥地で神として崇められていたカーツは待っていた。
自分を終らせ自分の物語を書いてくれる人物を。

 

    unsound(soundの反対)と見なされたカーツ。
  社会が見なす健全(sound)とは
  傷がなく(sound)しっかりしている(sound)こと。
  だからunsoundなカーツは傷だらけで不安定ということになる。


  足の立たないヒルコやアワシマはなかったものとされ、
  醜い顔立ちで足の悪いヘファイストス(火で剣を作れる)も
  子として認められなかった。 

 

これで終りだ 美しい友よ
This is the end, Beautiful friend
これで終りだ ただ一人の友よ
This is the end, My only friend, the end

 

このオープニング曲の作者ジム・モリソン(ドアーズ)は
27歳で扉を開けて逝った。
伝説となった彼は
今も多くの人たちによって語り継がれている。

 

unsoundなカーツの話を語り継ぐ任務を受けたウィラード。

二人の関係は極めてsoundであるといえる。  


Hello! Hello! Anybody home?

家の中心の炉(火)を守るヘスティアは
夫も子もなく
ギリシャ神話のなかで
これという話は何もない。
独り動かず大切な火を守っている。
 
Hello? Hello? Anybody home? Think, McFly. Think!
マクフライ(アイルランドあるいはスコットランド系のMcFly)家の
息子マーティは
ビフに頭をノックされ
このような言葉を投げかけられていた。
 
頭が空っぽでないことを証明するために
身体の中心にある火を使わなくちゃ。
 
ドクと組んで back to the future を試みたマーティは
ドクの影響で
次元転位(燃料はプルトニウムあるいはゴミ))の火を使えるようになる。

次元転位装置を備えたデロリアンは
炎になって次元を越え
凍りついて元の次元に戻る。

back to tha future を体験するためには
川をさかのぼるように
過去のあの頃(原点)に戻らなければならない。
でもこの世界では戻りたくても戻れない。

唯一戻る方法は
家(身体)の中心にある
火を燃やすこと。
破壊を恐れず突っ走ったデロリアンのように。

自分の原点といえるあの頃
あるいは次元の違う国に行って帰ってくると
この世界の凍える寒さが身にしみる。

マーティもドクもよく言ってたよな。
what the hell って。

ペリカン

ベリカンは自分の子が弱ると
自らの胸を裂いて血を与え

子を再生させるという伝説がある。

 

ペリカン文書の作者ダービーショウの周囲で
ペリカン文書に関わった人たちが次々に殺されていく。
ホワイトハウスを震撼させ国を揺るがしたペリカン文書。
当然のことながらダービーショウも命を狙われ
危機一髪のところで生き延びる(この世界から脱出)。

 

このダービーショウという女性は、
あなたが想像で作り出した人物かもしれない。
様々な情報を寄せ集めて作った架空の人物です。
ウォーターゲート事件の情報屋と同じように
彼女も存在しないのでは?

 

ダービーショウと組んだ記者グランサムは
真実そのもののショウに触れることができたからこそ
国家の裏側を暴くことができた。

 

人里離れた寂しい場所を好むペリカンの別名は伽藍鳥。
神聖な伽藍(子)を守るため自らの血を流す。

 

パーティ重視のこの世界にペリカンの居場所はない。


汚いものに触れたときには

「わたしは黄泉国で吐きそうなぐらいの汚いものを見てしまった。」
こう言ってイザナギノミコトは禊に臨む。


持ち物を捨て衣服を脱いで裸になる。
捨てた持ち物や脱いだ衣服から多くの神々が生まれた。
そして
最後に汚いものを見た目と汚いものを嗅いだ鼻を洗う。

 

捨てて脱いで洗う過程で多くの神々を独りで誕生させたイザナギノミコト。
汚い国(妻の国)に触れた結果のなせる業だった。

 


ひっかかり

神に禁じられていた知恵の実を食べたアダム。
飲み込む寸前、その実を喉にひっかけたことから
喉仏を Adam’s apple と言うようになった。
だから知恵の実の正体はリンゴ。

 

継母に毒リンゴを食べさせられ仮死状態にあった素直な白雪姫。
ひょんなことから喉につまっていたリンゴを吐き出し
白雪姫は息を吹き返す。

 

イブはというと
何のひっかかりもなしにゴクンと飲み込んだ?

 

ひっかかったままだと仏になってしまう。
ちゃんと生きるには吐き出すことが大事。


孤独

女のいない男たちになるのがどれくらい切ないことなのか、
心痛むことなのか、
それは女のいない男たちにしか理解できない。
(村上春樹の女のいない男たち)

 

今は昏睡状態にある憬れの女性が好きだと言っていた
サイレント映画「縮みゆく恋人」を観たベニグノ。
意識のない彼女にそのストーリーを熱く語りかける(talk to her)。
この一方的ではあるけれど本気のコミュニケーションで
植物状態にある彼女は妊娠。
通じていなかった二人が通じ合った結果のできごと?
しかし一般的にはレイプと見なされ
犯罪者ベニグノは女のいない男たちの一人になってしまう。

一方眠り姫のように眠り続けるだけの彼女は
出産を機に目覚める。
ベニグノの彼女に対する切ない(コミュニケーション不能)語りかけが
結果として彼女を目覚めさせることになる。
でもベニグノに愛され続けた(一方的ではあったけれど)彼女は
ベニグノの愛を知らない。

 

女のいない男になったベニグノは
この世界に生きる意味を見出せずに死んでしまう。
ベニグノはきっと縮みゆく恋人になって
愛する彼女の子宮の中で生きているのだろう。

スペインのアルモドバル監督が描いた
映画 『トーク・トゥ・ハー』 のベニグノの人生は
母の世話と愛する女性の世話に徹していた。

自分が母を彼女を愛していればそれでいい。
彼は彼の命を生きた。


北風を突き抜けて

足が立たず(横になるしかない)醜い顔立ちだったヘバイストス(火を使える鍛冶神)は
生みの親(山を住処とするヘラ)によって海(山の汚物を受けとめる)に投げ捨てられる。
死ぬ運命だった彼を救ったのは横になって流れるオケアノスの娘エウリュノメー。
彼女はカオスの中に初めて裸で存在した原初ギリシャの創造神で、
北風(ボレアス)のママでもある。

 

ということは
何も区別がつかないカオスの中に最初に吹き荒れたのが北風。
モノを見る(視覚)より皮膚で感じる(触覚)ことが
天地創造以前のカオスに足を踏み入れる第一歩ということ。

有限なる存在すべてを超越する無限を象徴している。
こう言ったのは妻だけを愛したオルフェウス。

 

太陽神アポロンを崇拝する民族として知られる
ヒュペルボレイオス(北風の彼方に住む人々)は
永遠の光に包まれ、
幸福に満ち溢れた地で自由に空を飛び、
平和に暮らしていたという。

 

海上のはるか彼方にあるという補陀落を目指した
補陀落渡海の精神と似ている感じ。

 

足が立たなかったり醜い人たちを捨て去る差別社会は
カオスのこっち側で
幸せに満ち溢れたカオス(北風)の向こう側には
肌と肌で心が通じ合う熱い世界があるのかもしれない。


森の中

森の中で方向性を失ったアクタイオン(狩人)は
さ迷っているうちに森の奥深くにまで足を踏み入れていた。

 

そして彼は見た。
見てはいけない裸(秘密)のアルテミス(女狩人)を。

アルテミス(月の女神)のホントの顔を知ったアクタイオン。
彼の人生はそこで終る。

 

猶みたし花に明け行く神の顔  芭蕉


 


calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM