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- 2022.04.05 Tuesday
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エリュシオン(生前正しい行ないをした者が死後に移り住む楽園)には
白ポプラの木が茂っている。
冥界王ハデスにさらわれたレウケー(意味は白い)は
不死身ではなかったので死んだ。
白ポプラは
生者でい続けることのなかったレウケーの化身である。
エロスと結婚するための試練の一つとして
プシュケ(人間の魂)は冥界に行かなければいけなかった。
生者を中心とするこの世界では
愛(エロス)を知る人は皆無ということになる。
猿、狐、兎の3匹が
山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢った。
3匹は老人を助けようと考えた。
猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、
それぞれ老人に食料として与えた。
しかし兎だけはどんなに苦労しても何も採ってくることができなかった。
自分の非力さを嘆いた兎は何とか老人を助けたいと考えた挙句、
猿と狐に頼んで火を焚いてもらい
自らの身を食料として捧げるべく火の中へ飛び込んだ。
その姿を見た老人は帝釈天としての正体を現し、
兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため
兎を月へと昇らせた。
月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは
兎が自らの身を焼いた際の煙だという。
(今昔物語より)
地球の唯一の衛星である月は
毎年3〜4cmずつ地球から離れつつある。
地球に見切りをつけて遠ざかっていく月。
地球の暴走はさらに加速しそう。
世界で一番大きな町に呑まれた幻の女を探そう。
"幻の女" とは私のママのこと。
自分の人生が物語みたいに感じられるように・・
だってそうしないと涙があふれてしまうから。
映画 『プルートで朝食を』 より
2006年、太陽系惑星から準惑星になったプルート(冥王星)は
人間の奥深い(本人も気付かない)心理を表す星。
映画の主人公が嫌った身の程知らずや
とてもとても真剣という表現(上辺の地球語)を使っているかぎり
プルート(黄泉の世界)の門の前には立てない。
物語のない地球から脱出して
過去の物語を記憶するプルートで朝食を。