スポンサーサイト
- 2022.04.05 Tuesday
一定期間更新がないため広告を表示しています
- -
- -
- -
四国を巡っていた空海は邪気の漂う不思議な鍾乳洞(石灰岩質)を発見した。
邪気の正体を見極めようとした空海は洞窟の入口で数日間、加持祈祷を行った。
すると洞窟から出てきた悪龍が空海を襲った。
邪気の正体は悪龍。
空海は法力で悪龍を洞窟の壁に封じ込め、
十一面観音を刻んで洞窟の前に堂宇を建立し安置した。
これが慈眼寺 (徳島県勝浦郡上勝町) の開創。
弟の粗暴な振る舞いを嫌った天照大神も天岩屋(鍾乳洞)に籠ったことがあった。
天照大神(和魂)が封じられることはないが、
荒魂(龍=瀬織津姫)は封じられる。
この世に存在しない龍が棲んでいた慈眼寺の洞窟はこの世の次元とは違う。
だから空海は洞窟の前に堂宇を建てた。
お堂の奥にある神聖な洞窟のために。
心願や 自在の春に花咲きて 浮世のがれて すむやけだもの
(観自在寺のご詠歌)
海とつながる勅使井戸というのが観自在寺(愛媛県愛南町)にある。
潮の干満に合わせて井戸の水位も上下するそうな。
観自在寺の下は浮世のがれてけだものがすむ龍宮(豊玉姫の故郷)につながっていた。