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- 2022.04.05 Tuesday
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漂流者だった人物が隠岐島 (西の島) に寄り付き由良比女として祀られたのが由良比女神社。 自ら勇気をふるって (あるいは蛭子神のように親に捨てられ) 海を渡った由良比女には元の名 (和多須神) がありました。 元の名すなわち漂流する以前の由良比女の名前が和多須神ってこと?
愛媛県松山市の興居(ごご)島にも由良町があり、
ここ(船越緑地公園辺り)に鎮座する船越和気比売神社は以下のような話を伝えている。
昔、船越というに和気五郎太夫という漁師がいた。
ある日、沖に出て釣りをしていると大きな壷が流れてきたので割ってみると
中から12、3歳の美しい女の子が出てきた。
子供のいない五郎太夫は大喜びで自分の娘として大事に育てた。
(ルーツは道が決まっている川ではなく波に任せなければいけない海)
大人になった和気姫は伊予皇子の妻になって三人の男の子を生んだ。
そのうちの第三子がオオヤマツミ神 (和多志大神という別名がある) の子孫・小千命で、
大三島の大山祇神社境内にある大楠を植えたのがこの人物。
何か訳があって壺に入れられ流された和気姫 (小千命の母) は
興居島の由良地区に寄り付いています。
自分たちの足である船と共にゆらゆら生きてきた海の民は
船越 (船という乗り物をかついで越す) の由良なら住める?
由良の門を渡る舟人梶を絶え 行方も知らぬ恋のみちかな
ゆったりしたイメージの由良は海と陸が隣接する海辺の地名を示すことが多い。
由良地域(丹後)の伝説に登場した浦島太郎が体験したように
時の流れが異国(海底)と陸地では違う。
隠岐島(島前)西の島町に由良比女神社(隠岐国一宮)がある。
祭神はスセリビメかもしれない由良比女。
登場場面は父が管理していた根国(時の流れが違う?)で、
夫になるべき相手に目的達成のためのアイディアやヒントを与えることができる女性でした。
由良比女神社前のイカ寄せ浜。
昔は由良比女伝説通り実際にイカの大群が押し寄せたそうな。
隠岐島はどこもゆったりした時間が流れていそう。
くまもなき月の光をながむれば まづ姨捨の山ぞ恋しき 西行
長野盆地の南西端にある姨捨山(1252m)の正式名称は冠着山(かむりきやま)。
月読命を祭神とする冠着神社が冠着山の頂上に鎮座するらしい。
頂上は平地?
普通は山の中腹に神社や寺が建てられる。
姨捨山は普通じゃない。
更級や 姨捨山の 月ぞこれ 虚子
姨捨山の月は姨捨山の一部だった。