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- 2022.04.05 Tuesday
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バラの花のように芽吹く花梨(バラ科)の葉。
人にたとえると性別不詳の魅力がある。
こうなると花に間違われることはない。
よって魅力激減?
花も葉以上にかわいいし、秋の紅葉も美しい。
ところが晩秋に結実する実の見てくれは至極悪い。
ギリシア語で裂けたリンゴを意味する花梨はアフロディテの聖樹の一つ。
その裂けたリンゴの実は実に不味い。
ヘファイストスの心情?
香り抜群の花梨(アフロディテ)は結婚に不向きだった。
ヒュルヒュル伸ばした細い枝先に可憐な花が咲きました。
花が散ると葉の出番で、花と葉が同居してひしめき合うことはまずない。
キリッと優雅に引き締まった横顔。
売られた喧嘩を買おうとしない雰囲気のシデコブシ(幣辛夷・四手辛夷)。
辛夷は神威を秘めている?
その神威と思われるのが枝を伐ったときに漂わせるキリッした芳香と
人に時(辛夷が咲くと田打ち作業を始める)を教えてくれること。
神の本質は優雅?
『男の子をもうけてはならない。もし生まれればその子に殺されるだろうから。』
イオカステーと結婚したライオスは酔って妻と交わりオイディプスが生まれます。
コリントスの牛飼いに拾われ成長したオイディプス。
『故郷に戻るな。何故なら父を殺して母と交わるから。』
神託を重視した彼はコリントスを離れたにもかかわらず、
結果的に神託に従った人生を歩むことになります。
宿命的因縁で結婚したイオカステー(母であり妻)とオイディプス。
宿縁の二人は二人の息子と二人の娘を誕生させるのですが、
真実を知ったイオカステーは自殺。
オイディプスは自らの目をえぐり盲目となって放浪の旅へ。
二人の娘とともに諸国を彷徨ったオイディプスは終焉の地を探していました。
そしてたどり着いたのがアテナイ近郊コロノスの森。
何も意識しないである日突然コロッと逝くのもいいですが、
神託を重く受け止め神託通りに生きたオイディプスは死に場所を選別しています。
朽ちた樹木に新たな生命が宿る静かな場所・・ それがコロノスの森だったのかも。