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- 2022.04.05 Tuesday
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出雲の国造りに貢献したのは海の向こう(常世)から陸地にたどり着いた少彦名神。状況を察すると海上を漂う浮遊物が幾千日も波に揺られ揺られた結果の出来事で自分の意志は加わっていない。その後少彦名神のあとを受け大国主神のパートナーになった大物主神の出身も海の向こうでした。海の向こうから陸地に寄りついた両者の共通点は輝いていたこと。輝きで思い出すのがボッティチェリのヴィーナスとホタテ貝。
これら三枚の写真(ホタテ貝)はすべてサンティアゴ巡礼の道標になっているもので、巡礼者は聖ヤコブ(サンティアゴ)が眠る教会を目指します。猟師ゼベタイの子としてユダヤで生まれ育ったヤコブが何故スペイン北西部の教会で祀られることになったのか? 一言で言うと偶然(偶然は必然)。殉教者となったヤコブの遺体がコンポステーラ近くの浜辺に流れ着いた(他にも説はあるけれど海を漂い波に洗われ陸地に漂着することが重要)からで、生きているヤコブ自身の意志ではなく死んだヤコブの奇魂が導いたとも考えられる。サンティアゴを目指す巡礼者はホタテ貝(海の向こうからやって来る光)を頼りに歩き続けるその道すがら、自分自身の輝く奇魂に出会えるのかもしれない。虚ろなこの世で確かなものは空っぽの自分。
ヒオウギの種子ことヌバタマを詠んだ歌は万葉集に多くあるのに、
ヒオウギそのもの(花)を詠んだ歌は一首もない。
秘奥義を伝授されたカラスオウギの種はヌバタマとなって夜の闇にとける。
むばたまの 独り寝さびし 小町かな
キリスト教世界の聖ヤコブを象徴するのが大形二枚貝の帆立貝(scallop)。イエスの十二使徒彼になる前は猿田彦と同じ猟師で、猟師と二枚貝は西欧諸国でも結び付いていました。またややこしいのがヤコブ(ヘブライ語)という名前。国が違えば呼び名も変わり英語圏でジェームズ、フランスでジャック(英名にもジャックがあるので紛らわしい)、スペインでティアゴ。巡礼路として有名なサン(聖)ティアゴ・デ・コンポステーラのティアゴというのがヤコブのことで、巡礼の最後に到達するのが聖ヤコブ(サンティアゴ)の眠る大聖堂。そのサンティアゴを目指す巡礼者の持ち物が一枚の殻を帆のように立てて海上を進むということから命名された帆立貝。
風を受け進路を決めるのはヴィーナス?
身軽なサイクリングは今が旬!
その下を流れるのが元々は海岸だったと思われる甲殿川で、
風雨にさらされ荒波に削られた窪みのある岩が散乱しています。
都から放置されたまま年月を重ねた甲殿住吉神社は
本家(大阪の住吉大社)のイメージとは全く異なり、
野性味溢れる空気に包まれていました。
甲殿川と並行して走る道の東西に鳥居がある筒抜け神社で、
この鳥居と本殿の位置関係は三角形。
また本殿は岩盤の高い位置にあり、鳥居と本殿の高さ関係も三角形。
そして三に包まれた住吉神社の祭神が住吉三神。
石積みの上で巨木になった椎の木。
右側の椎の木は比較的安定して立っているのに対し、
左側(根は一つ)の椎の木はクネクネ巻きになり川の方へ身投げしたそうな感じ。
根元は空洞化しているのに樹木の勢いは衰えていない。
特徴的なのが本殿まで階段が通じていて、間近に本殿と接することができる。
本殿を隠す神社が多いなか、こういうのはチト珍しい。
神社の前の道はこんな風に巨木アーチが形成されています。
太陽の向きとは逆向きにしなやかに枝を垂らす木。
樹木が覆っているので分かりにくいけれど、この道の一角に沿う山は岩山。
樹木が育つ環境としては悪いはずなのに、これほどパワフルに育つとは・・
前を流れる甲殿川が影響しているのかも。
また道路沿いには種間寺奥の院もあることから想像すると
グループの違う神と仏が仲良くなれる場所でもある。
因みにココは大正時代に選定された土佐十景の一つで、
対決好きな現代人の好みに合わずさびれています。
しかし空気は本家よりずっとずっと神聖な感じでした。
地面を這う蛇、石垣の隙間に隠れる蛇、池を泳ぐ蛇。
今まで見た蛇の動きはこの3パターン。
ところが・・
垂れ下がる蛇の尾。
初見の蛇の腹。
細くて長い真っ黒な蛇。
キンカンの木に絡むテカテカ蛇にエエ〜ッ!!!
本流に合流していく川(本流より高い場所を流れる)が支流。
本流が発源地となって流れ出す川(本流より低い場所を流れる)が派川(分流)。
派川は治水工事で人工的に造られることが多く、
仁淀川(親)から分かれた新川(子)がそれ。
野中兼山によって造られた“新川の落とし(春野地区)”と呼ばれている場所。
落とされる理由は親から逃げ出した子だから?
石畳の川床を流れ落ちるキレイな水は一転淀みの水に・・
かつては物を運ぶための船が運航していたらしい。
こうして落ちた(落とされた)新川は流れの悪い川に変貌します。
この橋のたもとに涼月という料亭(茶屋?)があったことから命名された涼月橋。
落とすために料理された可能性もなきにしもあらずで、
欄干の高さは数十センチしかなく身投げしやすい橋でもある。
新川に貢献した野中兼山を祀る春野神社。
普通は鳥居と同じ方向に祠があるのに、春野神社は鳥居と祠がクロスする関係。
農地を潤す用水路が多いことで知られる春野地区ですが、
この新川はそのような役目を担っていない。
淀みの新川は船が航行するための運河的役割を果たすと同時に
仁淀川氾濫を防ぐための放水路でもありました。
周辺の人々に潤いと氾濫をもたらす川のコントロールは難しい。
内側のスベスベ肌を人目にさらすナギ。
艶艶した葉(平行脈しかない)も魅力的!
コゾウナカセやベンケイナカセという別名があり、
鹿は弱い小僧や強い弁慶のようになかされたくないのでナギを食べない?
奈良の鹿♪鳴き声 - YouTube
初めて聞いた鹿の鳴き声はまるで人間の赤ん坊。
波静かな横浪三里と桂浜を結ぶ黒潮ラインの途中にあるのが
“甲殿”という珍しい地名で、その地区を流れているのが甲殿川。
南に下って土佐湾に注ぎ込む長い仁淀川とぶつかり合うように
東から西に流れ着くのが短い甲殿川。見た感じは川というより干潟。
それもそのはず・・大昔は川でなく海岸だったらしい。
海に突き出た場所が菜切と文庫の鼻(断崖)で、
西側は沼のような池がある湿地帯。
川でありながら波が打ち寄せる甲殿川には砂浜が形成されている。
左側に見えるのが御菱と書いてオイシと読ますオイシイワ(御菱岩)。
御菱岩の内部は荒波によって削られたと思われる穴がイッパイ。
一見一枚岩風ではあるけれどアチコチに大きな隙間がある。
しかし威風堂々の立ち姿で見る者を圧倒!
葦原が形成されている甲殿川。
右側に見える山(巨岩に樹木が生えている)の麓には
巨岩を御神体にした住吉神社が鎮座。
ところで甲殿はどう読むか?
何の仕掛けもなくコウドノ。
オイシイワとコウドノ対決で軍配をあげるのはドッチ?
台風一過で久しぶりの天気に恵まれ、今日は仁淀川河口に向けてサイクリング。
台風にもめげず、まだ花を咲かせていた枝ぶりのいいサルスベリ。
清流と濁流は紙一重。
巻き込む渦はスサノオノミコト?
昔は有料だった仁淀川河口大橋。
雨天曇天の日が長く続いた分、天照大神のありがたさがよく分かった。
過去に何度も氾濫を繰り返しながら川筋を変化させてきた仁淀川。
両極端の顔を見せるからこそ川は神聖なのかもしれない。