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- 2022.04.05 Tuesday
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高知でも一週間ほど前からウグイスの声が聞こえるようになりました。
しかし声は聞こえど姿は見えず。
ウグイスが生息するのは藪の中・・人の前に姿を見せることは滅多にない。
“鶯の谷渡り”という言葉で形容されるウグイスの鳴き声ですが、
響き渡るウグイスの声とピッタリ合うのがこの歌。
地味な鶯。
ところが鶯色でイメージするのは鮮やかな新緑の色。
春を告げる鳥であることと透明感のある声の影響からか
梅の木によく飛んで来るメジロと勘違いされたらしい。
歌の中の鶯は時にあらずと声を立てず。
春の到来が分かるのがウグイスであり梅。
詞の内容とは違う明るいメロディの早春賦。
春はまだまだ遠い内容の歌ですが、メロディは春本番を感じます。
何もかもピッタリ合うよりウグイスとメジロのように微妙なズレが大事?
ギリシア人が生み出したギリシア神話の中で音楽に秀でた才能の持ち主だったのが竪琴奏者アポロン。
ドナの友人として参加したターニャ(1952年生まれ)とロージー(1950年生まれ)のダンスも年齢を感じさせず、老女を吹き飛ばすオバサンパワーが炸裂でした。年とともに恥という感覚がドンドン失せていく(エスマルだけ?)せいか、自由気ままな毎日を生きてこそ生きた感じがする。年齢通りに年とる必要はないわけで、若い時もオバサンになってからも自由奔放だったのがドナ。特に印象的だったのはオバサンたちが海に飛び込むシーン。メリル・ストリープが膝を抱えて飛び込むジャンプはカッコ良かった。
* 監督 フィリダ・ロイド * 2008年(米)作品
* 出演 メリル・ストリープ アマンダ・サイフリッド ピアース・ブロスナン
★ それほど好きではなかったアバの曲が耳から離れない。
神武天皇も避けて通った難波を都にしたのが巨大天皇陵で知られる仁徳天皇(大雀命)。素朴な雀という名前が象徴するように統治者・仁徳天皇は民衆に負担をかけまいと質素倹約の日々を過ごしていました。雨が漏れる部屋があっても修理せず漏れない部屋(多くの部屋がある?)に移動するのが大雀命の手法で、竈の煙が立ち上るのを待っていた様子が伺えます。火のない所に煙は立たず、煙が立つことの意味は民衆が燃えて暮らすことを望んでいた? 聖帝と呼ばれる所以も自分より民衆を優先していたから?
母(神功皇后)の胎内に長い間いた応神天皇の子として生まれた大雀命のライバルだったのが菟道稚郎子皇子(異母弟)で、応神天皇が皇太子に指名した人物でした。
しかし菟道稚郎子皇子は大雀命に皇位を譲るため自殺。不自然な彼の自殺はその後の大雀命に大きな影響を与えることになるのですが、結果として父の皇位を継承することになるのが大雀命。その大雀命が正妻として迎えたのが嫉妬深いことで知られる葛城襲津彦の娘・磐之媛。見て見ぬ振りで夫の浮気を許せなかった磐之媛の出身地は一言主神と同じ葛城地方。
神代の時代に溯って思い出すのが一言主神と同じように醜い顔立ちだった磐長姫。
天孫ニニギノミコトに嫁いだものの、夫に嫌われ追い返されるという惨めな仕打ちを受けています。また陰部を損傷したイザナミノミコトに仕える黄泉醜女も妻とは縁遠い存在で、男は醜い女を相手にしない? 口数の少ない一言主神と同じグループだったと思われる磐之媛も鬼のように怖がられる存在で、宮中に招かれたクロヒメ(吉備出身)は磐之媛の嫉妬を怖れ故郷に逃げ帰ったという話。
君が行き 日長くなりぬ 山尋ね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ 磐之媛
長い期間に渡り一人で生活していた磐之媛。一人にさせたのはもちろん気の多い仁徳天皇。迎えに行こうか待ち続けようかと悩む磐之媛の心情はどう考えても嫉妬に狂う女性とは思えない。最終的に磐之媛は仁徳天皇の元を去ったことから考えると、夫や愛人に対する嫉妬というより男女関係の乱れに愛想が尽きたのかもしれない。黄泉国の黄泉醜女も浮気性の男に愛想を尽かした女たち? 男に翻弄されなかったという点で磐長姫と磐之媛は共通点があり、やはり妻には不向き。男に翻弄されるのが妻の役割で、翻弄されない女は妻にはなれない。
磐之媛に去られた仁徳天皇はその後八田皇女を正妻として迎え入れています。元々は仁徳天皇の浮気相手だった八田皇女。磐之媛の崩御で仁徳天皇の後妻になるのですが、そのルーツは先に示した菟道稚郎子皇子の実妹。仁徳天皇にとっては異母妹となり、近親関係にありました。先妻・磐之媛との別離は近親関係になかったから?
結婚するとその夫婦は似てくるという話の根拠は同じルーツ? 見て見ぬ振りをしなければ結婚生活は長続きしない。全く反対タイプの磐之媛と仁徳天皇の結婚は破綻という結末で納得。
冬眠を終えた君は節目なく春眠中?
夜しか動かない鬼の子だから仕方ないネ。
垂れない猫柳はヤナギ科なのに垂れる雪柳はバラ科。
動かない植物世界も動き回る人間世界同様、紛らわしいことが多い。
雪やなぎ うつつに夢を 重ねけり
霰(あられ)打つ安良礼(あられ)松原というリズムが心地いい。
霰は降るもののではなく打つもの?
安良礼松原(大阪市住之江区安立辺り)のアラレはアララ、
アララはアラアラ(粗粗)でまばらな松原を表現する言葉。
松の少ない松原を長皇子と一緒に見たのが待たない住吉の弟日(おとひ)娘子。
その弟日娘子と思われる清江(すみのえ)娘子が長皇子に贈ったのが
住吉を代表する岸の埴生を詠んだ以下の歌。
草枕 旅行く君と 知らませば 岸の埴生に 匂はさましを
帰る場所が分からない旅人が長皇子?
世の無常を感じ僧になった西行が一夜を共にした江口の君に近いのが
清江娘子だったのかも。
となると長皇子も遊女・清江娘子と一夜を過ごした可能性が考えられ、
皇位継承者としては完全に不適!
しかし歌の方では優れた能力を発揮し、
長皇子から五代目の子孫に文屋康秀(歌人)がいる家系。
祖母で宮人だった忍海造色夫古娘の色が長皇子に色濃く反映されていたのかも。
余りに小さ過ぎて裸眼ではほとんど見えない。
しかも名前も分からないとなると・・モオ〜ッ!お手上げ。
キュウリグサのような気もするけれど胡瓜のニオイはしない。
暗中模索の中でヒントをくれたのが
小さな葉に包まれるように顔を覗かせていた君たち。
キュウリグサ(ムラサキ科)に似た花で
葉と葉の間に花を咲かせることから命名されたのがハナイバナ(ムラサキ科)。
語感の響きからハナイバラ(花茨)
あるいは葉がない花を連想してしまったハナイバナ。
実際は茨とは無縁で葉が重要な役割を果たす“葉内花”。
実物とその名前を見つけるのは大変・・ 人なら尚更大変だ!
持統天皇の皇位を継承した文武天皇は当時まだ15歳。長男(草壁皇子)が若くして亡くなったせいか、持統天皇は早々に孫(文武天皇)を後継者に設定しています。しかし実権は孫の後見役となった祖母が握っていたはず。その後文武天皇の皇位を継承することになるのが母・阿閉皇女(天智天皇の娘)で、文武天皇もまた父と同じぐらいの若さ(25歳)で他界しています。祖母の影に隠れその実体が見えないまま亡くなった文武天皇ですが、注目するキッカケになったのが安珍に裏切られた清姫が蛇体となり安珍を焼き殺す清姫の悲恋物語。
文武天皇に嫁ぐことになるチャンスをつくったのも彼女のその長い髪の毛でした。
宮子は原因究明のため自らの命を顧みることなく行動した母の話を文武天皇に打ち明け、それを聞いた文武天皇の命令で創建されたのが道成寺。(ふう〜ん) しかし文武天皇に嫁いだ宮子は首皇子(後の聖武天皇)を出産後、心的障害で長く苦しい日々が続きます。宮子がもし長い髪の毛でなければ藤原不比等の目に留まることもなく、文武天皇に嫁ぐこともなければ心的障害に陥ることもなかったはず。手入れが大変な長い髪の毛で人生が大きく振れた宮子は一体何者だったのか。
上から見ると見事なまでに規則正しい苞が確認できます。
虫が動き出す前に使命を終えるフキノトウは虫に食われる心配がない。
その分、人が食ってしまいますが・・
そして花が咲き出すとトウが立ち、その頃になると虫も活動開始。
虫のいない春はどこかにないものか。
ふきのとう 食べて立ちけり 虫の春
家持が“つまま”と表現したタブノキが気になり調べているうちに出会うことになったのが幹に鎌を打ち込まれたタブノキ。“年深からし神さびにけり(年月を経てさらに神々しい)”と表現されたタブノキは無残なまでに痛々しい。
犬樟と呼ばれて馬鹿にされたり玉樟と呼ばれて持ち上げられたりするタブノキですが、何故鎌を打ち込まれなければいけなかったのか。ネットの印象ではまさにトゲトゲの木で、神聖であるための威厳がトゲトゲ?
五穀豊穣を願って行われた鎌打ち神事でトゲトゲの木に変身させられたタブノキ。
地元(石川県の諏訪系神社)が言い伝えるその内容は突発的に起こる暴風や竜巻がこのタブノキの鎌を見て退散してくれることを期待する神事。暴風や竜巻はトゲ(刃)を嫌う?
出雲の国譲りで高天原の鋭い刃(タケミカヅチ)と対峙した結果、退散してしまったのが大国主神の長男タケミナカタ。風神要素を含むタケミナカタの逃走経路の一つが鎌打ち神事を行うこの地域(能登半島の付け根に位置する辺り)で、タケミナカタが安住できる場所ではなかった? その後のタケミナカタ逃走経路は越後(長岡)から信濃に入り、最終地点が諏訪湖のほとり。特殊な鎌打ち神事の対象にされた“つまま”が当然応援したくなるのはタケミナカタ。痛い思いをさせられたタケミナカタの気持ちが分かるから・・