<< ゼウスの決断 | main | 罪を憎んで人を憎まず >>

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不死の苦痛

プロメテウスは横暴なゼウスに敵対して

天上の危険な火を人間に与えた。
自分でつくり上げた人間を信じていたから。

 

未熟な人間が火を使いこなせるはずがない。
火を獲得した人間は戦争を始めるのが関の山だろう。
人間つくりに手を下していないゼウスはこう考えた。

 

結果、プロメテウスはゼウスの命で山に縛り付けられ
ハゲタカに肝臓を食われるという

苦痛の毎日を強いられることになる。
激痛に襲われても不死のプロメテウスは

その痛みから決して解放されない。

 

一方毒が体内に回っても
不死ゆえに生き続けなければいけなかったのが
ケンタウロス組のケイロン。
誰か不死の者が解き放たれれば自分は死ねる。

 

不死を捨て死を選んだケイロンは
鎖につながれていたプロメテウスを

解き放つことに成功する。

限りある命を生きる人間(プロメテウスの手)を理解したケイロン。


彼はゼウスの異母兄弟で、
ゼウスに倒されたクロノスが愛人(オケアノスの娘)に生ませた子。

 

プロメテウスを罰したゼウスと救ったケイロン。
両者の共通点はともに父に飲み込まれなかったこと。
ゼウスはゼウスを生きケイロンはケイロンを生きた。


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