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- 2022.04.05 Tuesday
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エドガー・アラン・ポー原作の映画“世にも怪奇な物語”に収められた三つの短編映画の中の一つ。『事実は小説よりも奇なり』という言葉通り虚構の小説より奇なのが実際の世の中で、怪奇小説や怪奇映画は実際に起こる可能性のある“奇”の部分に焦点を当てています。奇しき因縁が支配する世の中で奇に出会った場合、必ずそこには因縁が存在しているはず。いい因縁ならイーけれど悪い因縁は切り裂き捨てる必要がある。知らず知らずに悪しき道にハマってしまうのはもしかして悪い因縁?
成長した彼は医学生となり心を裸にする人体解剖の場に臨んでいました。通りかかった女性がその人体解剖の生贄となり手足を縛られメスで切り刻まれる寸前、出現するのがウィルソンと瓜二つの良心的な男。その彼が紐で手足を縛られ身動きできない状態の女を解き放ったにもかかわらず、自由になった彼女が抱きついたのがあのウィリアム・ウィルソン。一番印象的だったのがこの場面で、この女・・何考えてるねん! と思いましたデス。サディストにはマゾヒストがお似合い? ウィリアム・ウィルソンの悪事に対し、それを認める女はもっと悪い。
自分の邪魔をする奴は皆殺しシステムに従い、ドッベルゲンガーを殺したウィルソン。“世界は終わりだ。希望も終りだ。”という言葉を残してウィルソンのドッペルゲンガーが息絶えると同時にウィルソン自身も生きることができなくなってしまうのがドッペルゲンガー現象? 教会の鐘が鳴り響く中、神父さんが見つけたウィルソンの死体の腹にはあのナイフが・・ 教会から飛び降りたウィルソンのホントの姿がこうして明らかにされました。影を殺した男こそ影だったのかも。
* 監督 ルイ・マル * 1967年(仏)作品
* 出演 アラン・ドロン ブリジッド・バルドー
★ くどいですが、自分をいたぶる男にしがみつく女は嫌いだ!