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“醜男” “醜女” という名前

                

お相撲さんの呼び名を“シコナ”と言い朝青龍とか白鵬がそのシコナにあたります。 漢字で書くと醜名・・醜い名前がお相撲さんの名前になっています。 神の世界にも“シコ”いう名前を持つ神がいました。古事記では “葦原色許男” 日本書紀は “葦原醜男” と書く神の別名は大国主神。 だからシコというのはブサイクということではなく 色(痴情)を許す男あるいは強くて頑丈という意味の “醜” い男がシコオになります。
             
この大国主神は描かれる場面によって異なる名前が使われていて、シコオという名で登場するのは 八十神に殺されそうになって根の堅州国に行ったときの名前がシコオでした。 それまでは大己貴神(おおなむちのかみ)という名で八十神から多くの迫害を受けていました。 ただシコオは自分が名乗ったのではなく、根の国の支配者になっていたスサノオノミコトが娘・須勢理姫に紹介されたとき もうすでに知っていたかのように須勢理姫の父親は言いました。

「あいつは葦原醜男じゃないか」 オオナムチはスサノオノミコトによって突然アシハラシコオに変えられてしまいました。 須勢理姫が一目で好きになったのがアシハラシコオだったことを考えると この根の国では強くて格好イイ男のことをシコオと呼ぶ習慣がありそうです。 だから強くてたくましいお相撲さんの名前が醜名?

また醜男ではなく醜女と言われた女神がいて 一般的に通用している名前は磐長姫。 山の神・大山祇神の娘として生まれた姉妹の姉がイワナガヒメで妹はコノハナサクヤヒメ。 顔が醜いので嫁ぎ先から追い返されたというヒドイ話も伝わっています。 この醜女の磐長姫を祀っている神社が茨城県の筑波山中腹にある“月水石神社” 月水というのは月経のことで、月に一度赤い水を流すと言われる巨石が御神体になっています。 

しかしこの神社の由来では大山祇神の娘ではなく 高天原から遣わされ国産み・神産みを行った イザナギノミコトとイザナミノミコトが両親になっています。 さらに不思議なことは 人々に永遠の命を授けるとされる磐長姫が若くして病気で死んだという話。 この巨石があるところが死んだ場所でイワナガヒメは巨石のように動かなくなった? あるいは忙しく動くことをやめて石のような生活を始めたのが筑波山中腹なのかな。

現在 イワナガヒメを祀る月水石神社は子宝神社として参拝客を集めています。 月に一度月経があるってことは子供ができていない証明のようなものなのに子を授ける神? 磐長姫が祀られていることから想像すると この巨石のように強くてたくましい神が磐長姫であるような・・今の感覚では醜女と蔑まれているような名前のそのホントの意味は 女であっても強くたくましく生き抜くことができる醜女。 その醜女を見抜くことができなかった高天原出身のニニギノミコトの目は見にくい目だったということですね。

現代社会の視点で醜(しこ)を見ると混乱が起こります。 国柄や土地柄さらに人柄などあらゆる違いがあって当たり前! 醜いことは忌み嫌われることではありません。 見にくい社会をキチンと見るために“醜男”“醜女”が伝えたい意味を考えてみましょう。

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  • 2018.10.19 Friday
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