ペレの故郷

ペレの故郷は南太平洋上に浮かぶタヒチのボラボラ島という説があり、彼女は南半球の楽園から逃げ出し北半球の楽園ハワイに終の住処を求めました。故郷を去った理由は海の神(ナマカオカハイ)との折り合いが悪かったから。そこでペレの故郷ボラボラ島の地形を調べてみることに・・ 島の中央にはペレを象徴する火山オテマヌ山(標高727m)がありますが、その周囲を取り囲むようにしてあるのが岩礁。その岩礁内のラグーンと本島を含めてボラボラ島と呼んでいるようで、水上コテージで安心して眠れるのは周囲に岩礁があるおかげ。ペレの姉だったというナマオカハイとの争いに敗れたペレは故郷を去ります。


  

東側の細い陸地(岩礁)に有名なホテルがあり、ボラボラ島(本島)の山々を守る城壁のような役目を果たしているのが岩礁であり内海。そんな安全な島が故郷だったペレ。しかし彼女の本質は火・・ 安全と快適さだけで満足できるタイプではなかったのがペレ。身動きがとれないような地形に感じるボラボラ島を脱出したペレは、まずハワイ諸島の北にあるニイハウ島にたどり着きます。そんな彼女をしつこく追いかけて来たのが海(水)の女神で姉になるナマカオカハイ。カウアイ島・オアフ島そしてマウイ島へと南下しながら自分の居場所を探し求めたペレ。しかし妹に安住の地を与えようとしないのが姉で、この姉妹の終いに待っていたのが殺人事件。


両者はマウイ島で決戦の時を迎え、殺されてしまうのが火の神ペレ。
迦具土神が父に殺されたように北のハワイに住処を求めた南のボラボラ島出身のペレも姉に殺害されてしまうのが神々のストーリー。両者に共通するのは火の神は長生きできず、最終的に火は肉親によって殺される! 

故郷ボラボラ島で呑気に暮らしていれば殺されることはなかったのかもしれない。しかし逃げ出した彼女がいたからこそ、海底火山の爆発でハワイ諸島が形成されたようにも思います。破壊と創造を繰り返すことで命を燃焼させたペレは現在ハワイ島キラウェア(噴き出るという意味)火口に住処を構え、彼女の肉体は滅んでもその意志は存続しています。現在も活動を続けるキラウェア火山の海底にはホットスポットと呼ばれるマグマの噴出口があり、ハワイ島をこれほどビッグにしたのはペレの深い意志? ナマカオカハイとペレの戦いは海と陸との戦いでもあり、陸上生活を基本とする人間はすべてペレの子孫なのかもしれない。

    
  ペレが噴出するマグマはドロドロではなく川のようにサラサラ流れるらしい。


タロイモ

世界の始まりは天空神ワケアと地母神パパ(男と勘違いしそう・・でも性は一応女)が強く抱き合うことで生じた長い夜(ポー)だけで、昼を創造するのに必要だったのが合体したワケアとパパの分離。長い夜だけで構成されていた世界(ワケアりのパパ)が切り離されることで光が差し込み誕生するのがアオという昼。合体している間は暗闇が続くだけで、新たなモノを生み出すことはできません。ハワイの創世神話は天と地の分離(聖書に似てる)から始まり、その後ワケアとパパの間に数々のトラブルが発生します。本来は一つのモノだったはずのワケアとパパ・・分離された寂しさ故の困難が彼らに待っていました。

 
日本神話がそうであったように分離されたワケアとパパはまずハワイの島々を生み出します。国生みを終えた両親(分離された天と地)が次に誕生させなければいけないのが神生みのはず。ハワイでもそれは同じですが、ただ初めて誕生した子(死産)はワケアとパパの子ではなかったらしい。では誰が生んだのか? 答えはホオホクカラニという名の女神(何の前触れもなく突如出てくるのが神である所以)で、パパに内緒で生ませたワケアの浮気相手(星と夜空を司る神)でした。

 
ワケアとパパのように天と地ほどの開きがない二人が意気投合するのは当然で、ワケアにとっては自分の一部のようなもの。実際のところホオホクカラニはワケアの娘だったようで、父と娘という近親関係で神生みが実践されました。日本同様、神々の血が薄められるようなことがあってはいけないのが神であるための必要条件だったと思われます。こうして近親関係の二人に誕生する初めての子は死産でしたが、その死体から芽生えたのがハワイの主食となる神聖なタロイモ(ハワイ語ではカロと発音)。
オオゲツヒメや保食神を思い出す死と再生はあらゆる国において重要なテーマになっています。そして父と娘が次に誕生させるのがハロアという名の人間(ハワイ人の祖)で、アロハを逆にした名前であることが興味深い。

 
神話に従うとタロイモ(水田で作るサトイモのようなもの)が兄で弟が人間ハロアということになり、タロイモとハロアは兄弟関係にあるとするのがハワイ神話の特徴。
しかも人と同格の扱いをされているのがタロイモで、浦島さん専用のイモに匹敵する可能性も・・ 日本の南西諸島などで栽培されるタイモ(田芋)もタロイロと似た感じで、日本全域を占めることになる稲作以前からこの地域で栽培されていたのがタイモ(水芋)でした。通常はタイモの根茎を食べますが、ズイキ(芋茎)と呼ばれる茎も食用になっています。


ハワイの主食がタロイモ、そして日本の南西諸島でも広く栽培されていたというタイモ。
稲作が伝わったとされる弥生時代より遥か昔の縄文時代はハワイのようにイモが主食だったのかも。その痕跡と考えられるのが関西圏(京都・奈良・滋賀)を中心に開催されるズイキ祭り。米に慣れてしまった日本人の主食がイモ(戦時中は芋しか食べれなかったという話)になることはないと思いますが、ハワイでは今も栄養価に富むタロイモが神聖視され栽培され続けています。近親関係の父と娘が初めてこの世に生み出したものが死産を経て再生したタロイモで、初めてのモノを大切にするハワイ人とその時代に合わせて変遷を繰り返してきた日本人。日本人の原点ってイッタイ何なんだっ! (コロコロ変わること)

  

   清い水が流れる場所で成育するタロイモ。

 日本の畑で栽培するサトイモとは雰囲気が違う・・


クーを信じたカメハメハ

                 

旧約聖書創世記やギリシア神話が伝える世界の始まりはカオスという名のすべてが混濁した暗い状態からスタートしています。楽園のイメージが強いハワイもその例にもれず、ハワイの創世神話“クムリポ(口承で受け継がれてきた一大叙事詩)”でも世界の始まりは昼がない夜(ポー)だけの世界として考えられていました。光(昼)が誕生するためには闇(夜)が設定されなければいけないようで、明るい場所で確認できない光は闇の中にあってこそ真の力を発揮することができました。

 

そして暗闇ポーから生まれたのがサンゴ・フジツボ・ナマコなど海底に生息するもの。光のない世界でも生きていける彼らに続いて誕生するのが魚・植物・爬虫類・鳥という風に続きます。その後 家畜として人間に飼われるようになる犬や豚が誕生し、人間が生まれるのは最後の最後! 旧約聖書が伝える話も神が最終日(六日目)の最後に自分に似せて造ったのが人間でした。因みに混沌という闇から神の“光あれ”という言葉で光を生み出したのは初日。

   
暗闇が生き物でイッパイになった後に生まれてくるのが神々。その神々が抱き合う男ワケア(天空神)と女パパ(大地母神)を無理やり引き離して誕生するのが昼。
暗闇が続いた原因は天と地が固く抱き合い隙間がなかったこと。
昼がこの世に誕生するには固く抱き合っていた天と地が引き裂かれる必要がありました。こうして天地は神々に引き裂かれた結果、暗闇ポーに光が差し込み光ある場所に最後に生まれるのが人間。人は光がなければ生きていけない存在としてこの世に生を受けたのかも。

    
ハワイ王家に属する人物が代々語りで伝承してきたクムリポを一般公開したのがハワイ王国7代目のカラカウア王。崩御する前年の1889年に公表されたクムリポは彼の妹でハワイ王国最後の王となったリリウオカラニ(♪アロハ・オエ♪の作者)が英訳したことで世界中の人々の目に触れることになっていきます。文字を持たなかったハワイの真実が世間に示されるキッカケになったのがハワイ王朝の滅亡? アメリカ合衆国50番目の州に加えられることになったハワイ王国が自国を証明するかのように明らかにしたのが壮大なる叙事詩。失われゆくハワイ王朝の根本が示されていると思われるのがすべてはポーから始まったとするクムリポ。

 
ハワイ語で起源を意味するクムリポが伝えるハワイの主要な神はクー・ロノ・カネ・カナロアの4(日本では奇数が多い)神。そのなかでバラバラだったハワイを統一した初代カメハメハ王が信仰していたのが“クーカイリモク(土地の強奪者)”。
ハワイ島出身のカメハメハがハワイ王朝の始祖となるわけですが、彼の出生に関する不思議な話が伝わっています。その不思議な話とはギリシア神話にも頻繁に出てくる神託のようなもので、当時ハワイ島を治めていた酋長アラバイはカフナ(神官)の以下のような予言を耳にします。

“これから生まれてくる子供の一人が酋長を殺しハワイ全島の支配者になるだろう”というもの。
そして予言通りカメハメハが各島の酋長たちを殺し、バラバラだったハワイ諸島を統一するという神話的筋書き。そのハワイ王朝創始者がすでに予言されていた“カメハメハ(寂しい人を意味している)”その人で、その寂しい人が最も深く信仰していた神が軍神クーことクーカイリモク。土地を強奪して一つにまとめ上げることができたカメハメハは正にクーが選んだ国王だった?

 

クーは生け贄を求める神で、自分の命を投げ出せば必ず願いを叶えてくれる神。
“死んで花実がなるものか”に対抗し、死んでこそ花実がなるとするのがクーの考え方? 生け贄を求める限りはその願いを聞き届けようとするクーの根本は中途半端ではない。祈りのポーズだけで納得しないのがクーの本質と考えると、切羽詰まった願いの証明が必要なのかもしれない。そんな厳しいクーを守り神に、予言通りハワイ王朝を確立したのが何故か寂しいカメハメハ大王でした。               


マウイ

         

ハワイ諸島の中で一番若くて大きな島(ハワイ島)のキラウェア火山(活火山)の火口“ハレマウマウ”を住処にしているのは火の女神“ペレ”。そして南東端にあるビッグ・アイランドの北西隣りの島がマウイ島で、中央部が人間の首のように細くなっています。島の形から想像するとかつて東西に分離していた二つの島が合体したような感じ。マウイ島のマウイ(Maui)はハワイに伝わる神と人間の間に生まれた英雄“マウイ”から名付けられています。マウイの住処は標高3000m以上もある“ハレアカラ(休火山)”の麓。霧(神の息)が発生して山頂が確認できなくなることも多く、神の息がかかった場所で暮らしているのがマウイ島の名付け親マウイ。

半神半人のマウイ(またしても4人兄弟の末っ子)が果たした功績の最大のデキゴトが天を持ち上げたこと。天と地の区別が明確ではなかった時代(原初の混沌?)にマウイが天をつかんで放り投げたことから天と地の境界(空間?)ができました。人は空間がなければ生きていけないのでマウイに感謝! 二つ目の功績は太陽を捕えて昼と夜の長さを同じ長さにしたそうな・・それまでは一日の大半が暗い夜で、輝く光をもっともっと取り込んだのがマウイ。“太陽が住む家”を意味するハレアカラで太陽をキャッチした賢いマウイは暗い世を明るくしたヒーローに間違いない。

三つ目の功績は人間にとって重要な火を発見したこと。ハレアカラはキラウェアのように噴煙を上げ溶岩をはき出す山ではなく、霧に包まれモクモク状態の見にくい山でした。ハレアカラが噴き上げるのは人間が必要としていた火でなく頂上を隠してしまう白い霧。そこでマウイが考え出したのが自ら火をおこす方法。乾燥した二本の木を擦り合わせ、火をおこすことを考え出したマウイのアイディアは素朴!

他にも島を釣り上げたり(スゴイッ!)凧を発明したのもマウイ。マウイが釣り上げた島というのはハワイ島東岸の雨が多いヒロ地区ヒロ湾に浮かぶ小さなココナッツ・アイランド。現在はヒロ湾に突き出たワイアケア半島の先端からココナッツ・アイランドまで橋が架かっているので歩いて行ける島。以前はハワイ語で癒しの島を意味するモクオラ(Mokuola)と呼ばれ、この島から湧く水を飲めば病気が回復するという話も伝えられています。マウイが海底から釣り上げた特殊な島なのでこの島に行けば癒し効果は期待できそう。マウイは自分の住処があるマウイ島だけではなく近隣の島にも影響を与えていました。

余談になりますが、リンゴのように生のままかぶりつくことができる玉ねぎがハレアカラ山麓のクラという高原地帯で栽培されています。普通の玉ねぎに比べてかなり小さく甘みは抜群! だから生でも食べられるのネ。マウイが住んでいるというハレアカラ山麓で栽培される甘いマウイオニオンはもしかしてマウイの化身? マウイ島は英雄マウイの生命がすべてに宿った奇跡の島なのかもしれない。


アクアとワイ

           

ラテン語で『水』を意味する“アクア(aqua)”は人間が生きていくのになくてはならないカタチがない液体。水の惑星と呼ばれる地球で生かされている人間の肉体も70%は水で、毎日の水分補給は欠かせないものになっています。ハワイ諸島でもアクア(Akua)という言葉が使われていて、意味は水ではなく『神・女神』を表現しています。

 

しかし旧約聖書に示されていた地球の言語はもともと(バベルの塔建設以前まで)ひとつのものだったので、神は水であると仮定することもできると思うのですが。また創世記によると神が二日目に言った言葉が“水の中に大空あれ。水と水を分けよ。”
宇宙はもともと天も地も水だった? 天地創造の根源は混沌という水から始まったということかな。

           

自分に合う水を探し求めることができれば神と出会えそうな予感。しかし自分に合わない水に無理して適応させていると水臭い関係に陥ってしまうので要注意! また水は常に流れ続けるだけではなく、時に停滞する淀みも含んでいるので水の扱いは難しい。水を停滞させないためには勢いよく流すパワーが求められ、自分に合う水に接した時は勢いよく流してあげましょう。

             
ハワイでは神を示すのがアクア・・では水はハワイ語で何と言うのかというとワイキキの“ワイ(wai)”。突然ですが河内のおっさんは自分のことをワイと言います。
ハワイではワイは水で日本の関西辺りではワイは自分。もともと言語は一つだったことを思い出すとワイはもともと水だった?    


ポーの時代

                  

西洋では天地創造、日本では天地開闢という言葉で表現される天と地。宇宙における天と地はもともと一つのものでした。旧約聖書創世記が伝える神の最初の言葉が“光あれ”で、神は暗闇から昼を創造しました。昼は光・・ということは日本で不具な子とスタンプを押された蛭子(ヒルコあるいはエビスとも読む)は光? 一度は海に流された蛭子が再び浜辺に寄ることはメデタイコトでした。

 

キリスト教世界の西洋や日本を代表する東洋と遠く離れた太平洋の真ん中に連なるハワイ諸島にも口承で受け継がれてきた“クムリポ”と呼ばれる創世神話があります。クムリポ(起源という意味)によると宇宙の始まりは夜・・それもナガ〜イ夜。
要するに朝が来ない夜ばかりが今日も明日もその次の日もダラダラ続いていたと想像してください。

              

クムリポが伝える天地も初めは一つのもの。大地母神パパ(ママじゃなくってパパが母?)と天空神ワケアが固く抱き合った状態が宇宙の始まりでした。パパとワケアが抱き合う関係はホモ? 強い絆で抱き合っていたパパとワケアの間に光は侵入できず、ハワイでも長い暗闇が続いていました。ハワイで“ポー”と名付けられた暗闇はボ〜ッとしてたから?

 

そして暗闇を形成するポ〜ッとした二人を無理に切り離したのが神。神が実践した天地の分離で光が射し込み昼(ハワイ語でアオ)が誕生しました。世界各地に伝わるこの世の創成神話に共通するのは暗闇。ずっと夜が続けばシャキッとしなくても大丈夫! だからハワイではポー? 生まれがポーなら最後もポー。 しかし問題は真ん中なんだよね。


絵を描くキイ

                       
 

世界各地に存在する古代人からの絵のメッセージは“ペトログリフ(ハワイ語でカハキイ)”と呼ばれています。その多くは時間が経っても彫った痕跡が消えない石に刻まれていました。しかしハワイの“カハ(ひっかくという意味)キイ(絵)”は少し違います。消えないことを目的に刻むはずのペトログリフですが、ハワイでは砂浜に描いていたとか・・

 

波がさらっていくにもかかわらず砂浜に絵を描く心の中は何が起ころうが答えはイエス? 今のこの瞬間 描きたいことを砂浜に刻むことは自分の心に刻むこと!

砂浜の絵は波に消されてしまうけれど心の絵は誰にも消せない。逆に考えると他人に伝わらなくても自分が確信できる絵(イエス)を描きさえすればいいと思う。

         

ハレマウマウは火がモーモー

                 
太平洋の真ん中に北西から南東方向にかけて連なるハワイ諸島の中で最も古い島が一番西方に浮かぶ個人(ロビンソン家族)所有のニイハウ島。その隣のカウアイ島も雨が多いことで知られる老人の島。一方 一番の若者は最南東に位置するビッグ・アイランドの別名を持つ“ハワイ島”。 若い頃はドライで年齢とともに涙もろくなる傾向にあるのが人間とすれば、常にドライ感覚でいるといつまでも若さを保つことができる? アンチ・エイジングの最強の武器はドライ!

ハワイ神話によると若い島のキラウェア火口ハレマウマウに住んでいるのが火の女神“ペレ”。ペレはタヒチから渡ってきた神と伝えられていてハワイ島にたどり着くまで他の島をウロウロしてやっと自分の居場所を見つけました。他の島はすぐに水が湧き出したので自分とは相性が悪く、最終的に落ち着いた島がハワイ島。火は水に弱いのでペレは水を避けて現在も活発に活動しているキラウェアを自分の住まいに構えました。

外(タヒチ)からやって来たにもかかわらず選んだ場所はビッグ・アイランド。
現在もハワイ島のキラウェアすなわち海底火山は元気よく活動中で、いつ爆発するか分からない危険区域はハワイ島の最南東。北西から南東に連なるハワイ諸島と海底火山の関係を想像すると、地球内部に存在する海底火山のエネルギーは北西から南東に向かう? 

ペレの居場所“ハレマウマウ”とはポリネシアの言葉で“常世の火の宮”という意味。日本神話に登場していた常世国は火の神が関わっている場所なのかも。火の神は殺される運命にあるという話で構成されていたのが日本。そして異国の火の女神を受け入れたのが古代ハワイの原住民。同じ島国でも考え方はこんなに違い、火の神を抹殺した日本が若返ることは無理!

火の神を排除した日本を楽園と呼ぶ人はいないけれど、火の神を受け入れたハワイは楽園と呼ばれています。楽園の定義は危険な火の神を受け入れることができるかどうか。日本は危険性を排除し、ハワイは危険性と隣り合う生活を選択しました。イザナミノミコトが管理する黄泉国やスサノオノミコトが統治する根国の方がまだ楽園に近いのかもネ! 

これらの話から想像すると葦が生い茂る歴史を持つ日本はかなり古い島だということが分かります。古さは火を嫌い水が好き? 火を水で消しすぎても水ばかりの水臭い関係になってしまうので、水臭いのがイヤな人はペレが選択した常世の火の宮を目指すのが一番! ハレマウマウはマウマウとした炎に包まれていて誰も近付くことができないという点で安心できる場所なんだろうな。

                 *****

エスマルは現在大阪の家を売却中で大阪・高知の行ったり来たり生活にピリオドを打ちます。憧れのハワイ風インテリアで仕上げた部屋がなくなるのは残念ですが、高知の大きな自然の中で呼吸したくて決断しました。失われる部屋を映像にして記憶の片隅に留めることにします。

   音楽はMELE HULAというアルバムに入っている♪エ・ワイアナエ♪

     


小人の出現タイム

             

働けど働けど暮らしが楽にならなかった貧乏な靴職人を手助けしたのが小人。 この靴職人のオヤジは利益にならない靴を作り続け、手元に残ったのは残り1足分の靴の材料となる皮だけ。 利益にならない皮靴を作り続けたことが、そもそも貧乏になってしまった原因だと思われます。 資本主義経済に反する行動を取り続けたオヤジは、普通ならこれでオシマイ!になってしまうはずだったのに 再び靴を作る運命を引き受けることになりました。 
そんな方向に導いたのが夜に出現した小人。

1足分しか作れない皮だけが残されたその日の夜に奇跡は起こりました。 1足分の皮を切ったまま放置して寝た靴屋のオヤジは、翌日 丁寧に仕上がった靴を目の前にします。 丁寧に作られた靴だったので高価な値段で売れました。 その売上金で2足分の皮を買い、再び皮を切ったまま放置して寝ることにしました。 すると翌日 丁寧に仕上がった2足の靴を目にします。 その後 オヤジは売上金を相変わらず靴の皮に投資し、皮を切ったまま放置して寝ることを繰り返しました。

その結果 1足から2足、2足から4足、4足から8足、8足から16足、16足から32足という風に倍になりさらに倍になって多くの靴を作ることになりました。 貧乏だった靴職人のオヤジは靴の皮を切るだけで、スッカリ金持ちになりました。 切った皮を縫い合わせて靴に仕上げてくれていたのが、 “裸の二人の小人” という物語を書いたのがドイツのグリム兄弟。 
裸のままでは寒かろうと思い、オヤジの奥さんが服を縫いオヤジは小人の小さな靴を作りました。 その後 小人が出現することはなくなったけれど、この靴屋の靴は飛ぶように売れたという話で終わります。

この話から推測すると小人の労働時間は夜? 夜に働くといえば日本神話では“鬼” ハワイ神話では “メネフネ” という名の小人を思い出します。 昼に登場することはまずなく、夜に活動する鬼とメネフメに共通しているのは一晩でナニカを造り上げるのが得意ということ。 メネフネは雨が多いカウアイ島西部のワイメア川に沿って、長い水路を造ったことで知られています。 また臆病な性質で、人に見られることを避けて活動時間が夜だったという話も伝わっています。 その一方で盗み癖があるメネフネはハワイに先住していた民だったとも・・ 
何かと謎が多い小人をハワイではメネフネと呼びました。

日本でもメネフネと似たイメージで語られているのが、一晩で石垣を造り上げることができたタフな鬼。 小人や鬼は夜に活動し一晩で何かを仕上げることが特徴です。 そんな人たちに共通するのは目立ちたくない?  騒々しい昼を嫌い、夜が好きだったのが小人のメネフネや鬼のような気がします。 そんな小人が出現するタイミングは、最後の最後!

靴職人のオヤジが利益を度外視してイイ靴を作ろうとしていた際、この一足でもう終わりという段階で夢のような奇跡が起こりました。 多くの場合 この世で奇跡に出会うことはまず考えられないけれど、私腹を肥やすことを考えず社会にいいものを提供しようと心から願った時 何らかの手助けがあるように感じます。 天上にいた神の掌からこぼれ落ちた神の名はスクナビコナ・・ 少ないけれど人間界に落ちてきて手助けしてくれそうな神が日本にもいました。 出現タイムはギリギリの暗い夜の可能性があるので、その時まで辛抱できた人だけ対面できるのかもしれません。

Akaka Falls

               

“アカカ” という名前がかわいいでしょ!  ハワイで伝統的に受け継がれてきた曲で、ウクレレの練習曲になったりフラに使われたりしています。 バラード風のゆったりしたリズムで切なさを感じるこの曲にはやはり伝説がありました。 赤ちゃん言葉のような “アカカ” という滝がある場所は、ハワイ島の東海岸に位置するホノムという小さい町(村?)。 日本人移民で構成されているヒロの町から少し北にあるのがホノム。
       
西海岸のコナ地区に比べて東側のヒロは雨が多いことでも知られています。 そんなこともあり、約130mの落差で滝壺になだれ込むアカカ・フォールズの水量は 半端ではないことが想像されます。 ハワイ語の歌詞に出てくる “ワイレレ(wailele)” が滝という意味になります。 ハワイ語ってアカカとかワイレレなど、同じ音を繰り返す傾向があるのでしょうか。 
ハワイも実はハワイイとイを繰り返すらしいけれど・・ 変なの。

伝説では浮気をした酋長が、自分の浮気を悔やみ(悔やむのなら初めから浮気をするなと言いたい!) 滝壺に身を投げて水の底に消えたとか・・ そして妻が後を追ってこの滝壺の石になったという話。 水の底に消えた酋長の魂は滝壺の水と一体化したということカナ。 
テッペンから落ちる豪快な水しぶきを受け止めるのが石になった妻の役目?  夫のホントの気持ちを知るために自分も夫と同じように身を投げた妻の心情は痛い!

豪快な音をたてて滝壺に落ちる美しいアカカの滝を形成しているのは、夫と妻にまつわる浮気伝説。 浮気をした夫に妻は愛想を尽かしたのか尽かさなかったのか・・ いずれにしても現実に示されている状況は、死んだ後も水と石はぶつかり合っています。 憎さの余り夫を追いかけた妻だったのか、夫のそばに居たくて自分も身を投げたのか。 アカカ・ワイレレだけがその真実を知っている?

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