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- 2022.04.05 Tuesday
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雌鶏 (hen) は雄鶏 (cock) と交尾しなくても卵(無精卵)を産めます。
I had a little hen, the prettiest ever seen,
She washed me the dishes, and kept the house clean;
She went to the mill to fetch me some flour,
She brought it home in less than an hour;
She baked me my bread, she brewed me my ale,
She sat by the fire and told many a fine tale.
(韻を踏むマザーグース)
私が飼っている小さな雌鶏は皿を洗ってくれるし部屋も掃除してくれる。
小麦(hen自身が育てた?)を小麦粉にするため製粉場まで足を運び、
その小麦でパンを焼いてくれるしビールの醸造もしてくれる。
さらには暖炉のそばで話をして和ませてくれる。
飼い主は何もしない?
ヘン (hen) の変が起こるのは時間の問題だ!
雄鶏がいなくても単独で卵を産めるヘンなんだから。
この言葉を真に受け月に行ったのがチーズをこよなく愛する発明家ウォレス。
相棒グルミット(吠えない犬)と暮らす彼はどういうわけか髪の毛がない。
余りの賢さで毛が抜け落ちた?
グリーンチーズとは青臭さが残るフレッシュチーズ(熟成させない)のこと。
そういえばチーズに目がなかったウォレスも青い。
日本にも蘇(そ)という古代チーズの記録があり、
蘇る月(目には見えない新月)として考えると月はチーズでできているのかも。
人が信じないことを信じてしまうウォレスは神の気がない。
殺されたのは英国の国鳥であるヨーロッパコマドリ(♂)。
殺したのはスズメで見たのはハエ。
以下コマドリ(cock robin)の葬式の状況をダラダラ語り続けるのがマザーグース。
しかし何故殺されたのかは分からない。
赤い胸のコマドリ(雌雄同色)には別名があり、その赤い胸からかつて呼ばれていた名前はレッドブレスト(redbreast)。赤い胸が象徴的なコマドリは何故殺されなければいけなかったのか? その手がかりとなったのがイエス・キリストの磔刑に絡むコマドリの話。伝説ではイエス・キリストの痛みを少しでも和らげるために歌い続けたので喉が赤くなったとか、茨の冠のトゲを抜き取る際、キリストの血がかかって胸が赤くなったとか・・ 救世主の血を受け継いでいるのがコマドリ?
ところでマザーグースに登場するコマドリは雄でした。このコマドリ(スズメ目ヒタキ科)の雄はミソサザイ(スズメ目ミソサザイ科)の雌と結婚したらしい。目は同じでも属する科が違うコマドリとミソサザイの結婚は厳禁。国鳥となるべき運命を背負ったコマドリは殺されなければならず、その後に求められたのがイエス・キリストと同じ死と再生?
When the wind blows the cradle will rock.
When the bow breaks, the cradle will fall.
And down will come baby, cradle and all.
みたいなもので、木のテッペンにゆりかごを吊るされたのが赤ちゃん。
風が吹けば揺りかご(cradle)は揺れ(rock)、
木の枝が弓のように(bow)曲がってしまえば揺りかごは落ちる。
そうなると揺りかごの中の赤ちゃんは地面に落ち、
揺りかごもその中に入っていたすべてのものが落ちる。
安らぎの子守唄というより危険いっぱいの子守唄という感じで、
幼い頃からママは赤ん坊に落ちてしまう危険性があることを伝えたかった歌かな。
赤ちゃんが成長し静寂の見つめ合う恋に至るまでには遠い道のりが・・
でも静寂(hush)の音が聞こえれば落ちることはない。
ペロー童話集に収められている “小さな赤ずきんちゃん” は、
オオカミに騙され揚句の果てに いとも簡単に食べられその幼い命を落としました。
その原因と考えられるのは、変だ!と感じていたのに騒がずにいたこと。
大声を出して騒いでいれば、狼も少しは自分の行動にブレーキをかけたかもしれません。
狼の言いなりになってしまった赤ずきんちゃんは死にました。
イラストを観察すると、灰色のオオカミがいるのは安全な緑色の場所。
赤ずきんちゃんは靴も履かずに赤いソックスをはいているだけ・・
赤ずきんちゃんがオオカミに殺されないようにする方法として考えられることは
自分を隠そうとする目立つ赤頭巾をかぶらないこと。
そしてオオカミは赤ずきんちゃんをハグことに興味を示しているように思います。
英語でハグ(hug)と発音する言葉の意味は抱き締める。
狼は赤ずきんちゃんが着ているものを剥いで抱き締めたかったのかも・・
オオカミに襲われないようにする対策法は、
ハグものがない状態にしておくと剥げない!
初めからハグものがないヌード姿なら、
オオカミの仕事が失われてしまってオオカミの出番はありません。
狼の欲情をそそる赤(頭巾)を脱ぐと
赤ずきんちゃんと呼ばれていた女の子の名前がハッキリ見えてきます。
“カラバ公爵” というのは、長靴をはいた猫が勝手に言い出した名前です。 もとは貧しい粉挽き屋の三人兄弟の末っ子のことで、死んだ父親の遺産分与の一つだったのが飼っていた猫。 長男は粉挽き小屋を譲り受け父親の後を継ぐことに・・ 次男は飼っていたロバをもらって、兄に協力することを選択しました。 そして三番目の末っ子がもらい受けたのが猫一匹。
しかしこの猫・・ ただ鼠を捕るだけの能力ではなくウソをついて周りを信じ込ませる能力に長けていました。 そんな猫の言う通りにして三男は、大きな袋と長靴一足を与えます。
人参を入れた袋にウサギを誘いこみ、捕まえたウサギをその国の王に献上して王を喜ばす術も知っていました。 そして国の王がウサギ好きだったことをスパイのように嗅ぎまわっていた様子も伺えます。
猫が自分の主人に用意させた二つのモノのうち一つは、ウサギを入れるための大きな袋だったことが判明。 しかし長靴を履こうとした猫の目的は何なのか? フランスのペローが創作した “長靴をはいた猫” の物語では、長靴を履くことで通常四本足だった猫が立ち上がったとされています。 長靴をはいた猫は立ち上がった? もし長靴をはいていなければ、その猫は立ち上がれず以前の四つん這いのままだったということでしょうね。
長靴はスネのところまで足を包むようになっているので、第一に考えられるのは脛を “子” にかじられないようにしたかった。 また長靴を履くときは雨の日が多いことから想像すると、足を水に濡らしたくない傾向が感じられます。 ぬかるんだ泥道を歩くときも長靴が重宝するので、猫はドロドロになって這い回ることがキライでウソが好き! この他 乗馬やスキーをする時にも足(向う脛)を守る長い靴は欠かせません。
その後 芝居じみた策略でカラバ公爵の存在性を確かなものにしていきます。 粉挽き屋の三男は、気がつけばカラバ公爵という貴族に仕立て上げられていました。 もちろん仕立て役は長靴をはいた猫。 カラバ公爵というオリジナルネームを考え付いたのも長靴をはいた猫で、何から何までこの猫の思いつきでカラバ公爵は誕生します。
表現を変えると、降って湧いたような話からカラバ公爵は生まれました。 ウソが現実化していく背景には、このように口から出まかせのズルイ話が隠されていました。 ズルイことは一般的に悪い言葉として使われますが、子にズルズルとスネをかじられないように防御した猫はやはり賢い。
フランスの作家ペローが創作した “長靴をはいた猫” の物語の最後は、貧しかった家に生まれた三男は 猫のおかげでその国の王様の娘と結婚するまでに出世します。 長靴をはいた猫は、主人を夢のような世界に連れていくことに成功しました。 その根本は、猫の言う通りにしてあげたことが成功のカギだったように思います。 カラバ公爵のルーツは、貧しい粉挽き屋の三男を仕立て上げた長靴をはいた猫が考えた物語だった! 世の中の現実も
こうしたウソ(話)で構成されていくのかもしれないですね。