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- 2022.04.05 Tuesday
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主人公はチャーリー少年というより自分の考えだけでモノゴトを推し進める傾向にあった、見かけは女性的男性のチョコレート工場社長兼従業員ウィリー・ウォンカ。
上質のチョレートを製造し世界各地に輸出し巨大な富を得ていたウォンカ社はウォンカの突然の指示で従業員は全員解雇。そしてウォンカ社の門は固く閉ざされました。内部で何をしていたのか知られていなかったウォンカが世界から5人を選んで自分の工場を見せるという触れ込みが流れ、ウォンカ・ファンの5人の子供たちとそれぞれの付添人を含め10人がウォンカ工場の内部に足を踏み入れる映画。
五人が選ばれる当たりクジは銀紙内部に敷かれたゴールドの台紙。 卑怯な手段がまかり通って選ばれた5人のうちの一人が主人公チャーリー・バケットで、彼もたまたま道端に落ちていたお金で買ってその幸運を手にしました。 チャーリーは両親とそれぞれの両親4人ともが健在な7人家族で彼らが住んでいる家は傾いています。
四角い箱型の家ではなく家全体が左側に極端に傾いていて斜めになった扉が印象的!傾いた家での7人家族は困窮の暮らしを強いられていました。 バケット一家の傾いた家とは全く違う豪華な宮殿のような工場を持っていたのがウォンカ。 何の特技もない普通の少年だったチャーリーはウォンカ工場に対する憧れは他の誰より強く、白いパーツでウォンカ工場のミニチュア作りに励んでいました。
少年期のウォンカは歯医者だった父の厳しい躾に耐えられず、父を捨て自分の好きなチョコレート工場を完成させた人物。 ウォンカにとっての父は厳しいだけの存在で彼は家族を嫌っています。 自分の家に自分の居場所がなかったウォンカ。 だからこそ自分の甘い夢工場を造ろうとしたのかも。
笑えたのはオープニング・セレモニーで人形たちがクルクルしながら歌ったウィリー・ウォンカの歌。 最後に火花が人形に燃え移り、焼けてチョレート色になってしまった人形たちにただ一人拍手して登場したウォンカ。 自分の作ったものを自画自賛して楽しんでいるオタク社長の登場に参加者たちは茫然自失。 自信過剰で現実を無視して自分の世界で遊ぶことができたウォンカは子供。 一方 傾いた家で育てられたチャーリーは子供だけれど大人です、
自分の工場のレシピを盗んだ従業員の首を切り、ウォンカは新たにウンパルンパを雇い入れてチョコレート工場を再生させました。このウンパルンパが繰り広げるミュージカル風ダンスがふざけていてオモシロイ。 5人ペアのうち順々にウォンカが工場から追い出していく皮肉タップリの目は子供向けではなく大人の視点に立っています。 お伽話を装いながら監督の目に叶わない人物は全員消されることに・・
ある面 独裁者的感覚を持っていたのがウォンカ。 話し合いを嫌い自分の好みだけでこの工場の後継者を探そうとしていました。
そういう面で考えると逆らわなかったチャーリーがたまたまウォンカの後継者指名を受けることに・・しかし家族と離れ自分一人だけがチョコレート工場に住むということに納得できなかったチャーリーは後継者指名を拒否! 家族の大切さを年上の妹のようなウォンカに説いて聞かせる年下の兄チャーリー。 彼に付き添ってもらって過去に別れたままの父と再会を果たしたウォンカ。 その父は雪が積もった白い場所に建てられた一軒家で現在も歯科の開業医として働いていました。
ウォンカの父親は息子の成功を伝える記事を切り抜き、家の壁いっぱいに飾っている隠れウォンカ・ファン。 お互いの心を理解した父と息子はぎこちない仕草で抱き合う場面が如何にも演技らしくてイイ。 ホントは父の厳しい愛情より母のような優しい愛情を求めていたのがウォンカだったのかも。 険悪だった父との仲を取り戻し、後継者チャーリーの家族とも仲良しになったウォンカは孤独な王様を返上してその後はアマ〜イ生活を送ったという話。
* 監督 ティム・バートン * 2005年 作品
* 出演 ジョニー・デップ フレディ・ハイモア
☆ 独裁者で変人だったウォンカはチャーリーと出会って何とか成長できました。