プリティ・ブライド

  

純白のドレスに身を包んだ花嫁が馬にまたがり逃走するシーンから始まる原題『Runaway Bride』の逃げる花嫁が主人公の映画。結婚式の最中に身を翻し駆け出す女性マギーは過去に三度も新郎となるべき男性を捨て逃げ出す特性を持った女性。
メリーランド州の田舎町ヘイル(HALE)に住んでいたマギーは懲りずに四回目の結婚式を目前に控えていました。そんな彼女のことをコラムにして掲載したのがニューヨークの新聞社に勤めるコラムニストのアイク・グラハム。実体とは違う!と抗議したマギーの手紙がもとで退職せざるを得ない状況に追いやられたアイクは彼女の実体をつかむためマギーが暮らすヘイルの街へ・・

 

実際に取材もせずテキトーにでっち上げて文章や映像にするのは日本の新聞社やテレビ局でもよく耳にする話。読者や視聴者がテキトーに喜べばいいぐらいの軽い気持ちででっち上げ記事や映像が流れる今日、真実を探そうナンテいう人は作る側も観る側も誰もいないのが現実なんじゃないかな。真実という意味すら理解できないのに真実を見極めることは不可能だし、この世に真実があるかどうかはさらに疑問! そんな状況で職を失ったアイクはマギーの結婚式土壇場で逃げ出す体質の根本を知るため旅立ちました。
                

気まぐれに男に恋をし気まぐれに男を捨てる悪女に決めつけられていたマギーの理解者は学生時代からの友人ペギー。「あなたは自分で知らずにオーバーヒートした情熱をぶちまけるのよ。動くオスになら何でも・・」というペギーの言葉が象徴しているように男に対する情熱が人より勝っているのがマギー? 男を食い物にして後から吐き出す悪女タイプのマギーの真実を探るためアイクがチェックしたのが卵料理。男が好きな卵料理に自分を合わそうとしていたのがマギーで、四回目の結婚相手になるボブに合わせハネムーンにボブが喜ぶ登山を選択していました。

 
そんなマギーに詰め寄り「ホントに君は登山をしたいのか!」と言ったのがアイク。
自分で何をしたいのか分からないマギーは男に合わすことで平穏な結婚生活を夢見ていたようだけれど、結婚式当日に本能的にその危険性から逃避したくなるのがマギー? 男の好きな卵料理に合わせるのと同じように結婚生活も男に合わせようとしていたマギーはギリギリになってその事実に気付き、結果的に相手に恥をかかすような事態を招いたのではないかと思います。


      

そんなギリギリでアクションを起こす一面を持っていたマギーに惹かれ始めたのがアイク。
そして自分が気付いていなかった一面を教えてくれたアイクに惹かれ始めていたのが四度目の結婚式を目の前にしたマギー。ボブもそのことを知り結婚式前に別れるという前進した決断で別れることができたボブとマギー。そのボブの後釜に座りマギーの新郎になったアイクは予定通りの結婚式を執り行うのですが、逃げる花嫁は健在でした。しかし最後はハッピーエンドを迎える筋書きで、自分のことをよく知ったマギーと彼女にその事実を気付かせたアイクの簡素な結婚式。

 
初めはコラムでマギーの心を傷付けたアイクでしたが、傷付けただけで終わらなかったのがアイクのマギーに対する探究心。また別れた過去の男たちと友人になっていたマギーはプリティ・ウーマンで誰からも愛されるが故にトラブルが多い女性。プリティ・ブライドにはなかなかなれないマギーですが、プリティ・ウーマンにはなっていました。しかし振り回された男たちは納得しているかどうか・・それにしても次から次に出現するマギーの結婚相手はまるで一貫性がなくバラバラ。要するに動く男なら誰でもヨカッタってこと?


* 監督 ゲイリー・マーシャル   * 1999年(米)作品

* 出演 リチャード・ギア  ジュリア・ロバーツ  ジョーン・キューザック


★ 何度か映像の中で流れたホール&オーツの♪マンイーター♪は人食い人種デス。

 

           Runaway Bride Official Trailer


プリティ・プリンセス2

       

映画の舞台になっている架空の王国ジェノヴィアはヨーロッパ大陸にあり、その国の王位継承者は何故か米国サンフランシスコ生まれのミアという名の女性。 この国はいろいろな言語を話す人々が寄り集まって構成されています。 バラバラといえばそうなんだけれど、意外に楽しそうな国がジェノヴィア国。

国を象徴する木は洋梨・・ 用無しのヒマ人ばかりが集まってのんびり暮らしているようなお伽の国で、王位継承者として選ばれたミアが21歳の誕生日を迎えた場面から物語は始まります。 この国の法律で定められていたのは、王位継承者は結婚していなければいけないという旧い体質が残っていました。 祖母クラリスから託されたジェノヴィア王国の継承者ミアは、30日以内に結婚しないといけない事態に追い込まれていきます。

                      

女の子が好きなシンデレラ・ストーリーを全面的に引き受けているのがやはりディズニー! ディズニー・ランドやディズニー・シィー以外に、いずれジェノヴィア王国でお姫様体験などというアトラクションができそうな可能性を秘めているプリンセス・シリーズ第二弾! 
監督はプリンセスを愛する女の子の味方で、おじ(い)さんになっても美しい夢を創ることができる奇特なゲイリー・マーシャル監督。

ミアは国の掟に従って、テキトーな地位ある男性との結婚を選択しようとします。 しかしイザとなった何も感じない相手との結婚に踏み切れず、ロイヤル・ウェディング会場で後戻りしてしまう心に正直なミア。 相手の男性もミアの心情が分かったようで、互いにカタチだけの結婚を差し控えることになりました。 その時 相手の男性が口にしていた言葉がおもしろかったよ!  「生まれて初めてまともなことをしなくて済んだ」
 
ジェノヴィア王国に住んでいる人は社会的なことを重視せず、自分の想いに忠実に生きているようです。 そんな国でミアが心惹かれた男性がニコラスで、彼の叔父がこの国の王位継承を狙っていました。 喧嘩しながらも胸のときめきを隠しきれない二人は、監視の目をくぐって夜にコッソリ抜け出し湖のほとりで一夜を明かします。 アメリア生まれのミアの心は、異国で出会ったニコラスに傾いていきました。

           

当時 70歳近くになっていたジュリー・アンドリュースの姿勢や話し方そして歌声など、どれも年齢的な衰えを感じさせず 以前のまま維持できていることに驚きました。 ミアがキャンセルしたロイヤル・ウェディングで、執り行われたのがクラリスとジョゼフの熟年カップルの結婚式。 若い二人のドタキャンの末、神父や出席者が参列している会場でついでに実施されるというこの国の制度はイイナと思います。

原題は “プリンセス・ダイアリー” で、主人公のプリンセスが自分の話を綴っていきます。 彼女の祖母であり指導者でもあったクラリスによって磨かれたミアの話は、ロイヤル・ファミリーだけの話ではなく夢があれば誰にでも書ける物語。 かつてのミア自身が感じたように、考え方一つで女の子はみんなプリンセスになれることを証明してくれました。

* 監督 ゲイリー・マーシャル     * 2004年 作品
* 出演 ジュリー・アンドリュース     アン・ハサウェイ

指輪 自分の日記は自分にしか書けないものだから、楽しいことをたくさん描いた国をつくれば その国をつくった人はプリンスにもプリンセスにもなれるはず!

プリティ・プリンセス

        

王位継承にふさわしい女性になるために、突然現れた父方の祖母に磨かれるハメになった高校生のミア。 『人生何が起こるかワカラナイッ!』 のルールに従って、キチンと起こってしまった世継ぎ問題。 初めのうちは自分の都合しか考えなかったミアだったのに、このことがキッカケになり真剣に社会や他の人たちのことを考えるようになりました。 王位というからには白馬にまたがった王子様と結婚するだけではいけないのです。

ミアの母親はフランスとスペインの間にあるというジェノヴィア国の皇太子の子を産みました。 その子ができるだけ目立ちたくないことを希望しているミアで、同級生にからかわれても怒らず黙っているようなタイプ。 そして彼女の人生は突然 自分の想いに反して目立つ方向へと向かっていきます。 シンデレラ物語のように、初めは全く目立たなかった女の子がお姫様になるという原型は昔からの基本的な流れなのでしょうか。

                      

この映画に出てくるジェノヴィア王国の人たちはみんなイライラしていません。 宴会の席でミアが失敗をしても笑って済ますだけで怒ったりもしません。 このような国の王位継承者にふさわしい人物はそう多くはないように思います。 たまたまこの国の皇太子だったミアの父親が急逝したので、一人娘だったミアに白羽の矢が立ちました。

そしてこの国の女王はジュリー・アンドリュースが演じたミアの祖母クラリス。 上品さの祖母に対して孫のミアは、若いだけが取り柄のボサボサ眉毛が目立ち しかも髪の毛モジャモジャのガサツな女の子。 そんなガサツサ(毛が多い)が改善され、ドンドン祖母のように礼儀正しい淑女に変身していくミア。 髪の毛を梳かす櫛の歯が折れてしまうぐらいのコミコミヘアーがツンツンストレート!

「自分の価値は他人が決めるのではなく自分で決めるものだ」 というジョーのアドバイスでミアは少しずつ自信を持ち始めます。 サンフランシスコの坂道でクラリスを乗せたミアが運転する車が事故を起こしたときも、クラリスが魔法をかけたように人々の争いごとがなく平和に処理されました。 ちょいと調子が良すぎる話ですが、庶民はそのクラリスの気高さに飲み込まれてしまいます。

               

ジェノヴィア王妃の継承を辞退して逃げることを考えていたミアは、亡き父が自分に宛てた手紙に動かされて祖母の後を継ぐことを決意します。 お伽話の展開ではあっても、現実に何が起こるか分からないのもまた事実。 初めは人前で話したくなかったミアが、ラストでは自分はプリンセスだと堂々とした口調で言いました。 人はこうして環境に応じて変化していけるのですね。

* 監督 ゲイリー・マーシャル     * 2001年 作品
* 出演 ジュリー・アンドリュース    アン・ハサウェイ

王冠2 ジュリー・アンドリュースが演じたクラリスとジョーを演じた常連のヘクター・エリゾンドのダンスはとても下手だったけれど、熟した優しさがありました。

恋のためらい

「独りでいるのも怖いけれど独りになれないのも怖い。」
これは過去に恋人に殴られて流産したことが原因で、
今は子供が産めないカラダになっているフランキーの
言葉。  原題は テレンス・マクナリーの戯曲が
ベースになった “フランキー&ジョニー” で、
名前だけ聞くと男同志の恋愛のような気がしませんか?

しかしレッキとしたフランキー(女)とジョニー(男)の
そんなに若くない それぞれの過去が多い恋愛を
扱っています。
        
二人が出会ったのは、ニューヨークにある素朴な
レストランで名前は “アポロ・カフェ”。 
ジョニーは以前 詐欺罪で捕まり、壁に囲まれた生活を余儀なくされていました。 彼はそのムショ暮らしで本をたくさん読み、新たな仕事を目指してコックの腕を磨いていました。 
彼女は元からこのカフェに勤めていたウェートレス。 女であるにもかかわらず腕力が強く、開けにくいビンのフタを素手で開けることができました。 きっと腕相撲は強いはず!

フランキーはジョニーに惹かれながらも、過去のシガラミ(柵)にとらわれてその柵を飛び出すことができず モヤモヤ状態が続いていました。 そこで大胆な行動に出たのが陽気に振る舞う男のジョニー。 彼のひたむきな想いがフランキー伝わり、彼女の固く閉ざされていた心がホンの少しだけ開きます。 その夜 結ばれた二人だったけれど、結婚を迫り子供を作ろうというジョニーの強引な言葉に 激しく反発するフランキー。

  恋愛をすると相手のホントが知りたくて
  進入禁止ポイントをドンドン犯してしまいます。
  その結果がまずいと憎しみだけが残ることに
  なるのですが、ムショ生活で鍛えた強い
  精神力のジョニーは、憎しみの先に見える
  何かを信じて柵を壊そうとしたけれど失敗!
  フランキーは過去に男の暴力で苦しめられていたので、
                    なかなか男を信じようとはしません。

恋をためらっていたのはフランキーだけで、ジョニーのためらいは全くなく一直線タイプ。 
それがいいのかどうかは分かりませんが、恋の炎は燃えそうで燃えず燻り続けていました。 だから長続きするのかな・・ ためらい続けている彼女が心を許せる相手は、ゲイのティムだけ。 ティムはフランキーにとっては女以上に親しみやすい存在でした。
   
活気でみなぎるニューヨークの街に住むこの映画の登場人物たちはみんな一人ぼっち。
心を閉ざして生きていくほうが、裏切られて傷つくこともないし心を乱されることもありません。 でもホントのホントはその柵を壊してくれる人を待っている心もあったりして何とも複雑!

その壊し役になったジョニーは、壁の生活を体験しキチンと終了させて アポロ・カフェにたどり着きました。 少しぐらいのことでショックを受けることのないジョニーは、頑なに自分の周りに壁をめぐらすフランキーに情熱と勝手な思い込みで突き進んだ結果、二人は柵を越えました。 フランキーとジョニーが創った愛のカタチは、お尻の部分が丸くなって重なるスプーン・ポジション! 二人が歯を磨く窓辺に射し込む朝日は、これから進むべき二人の道を明るく照らしてくれるように感じました。

* 監督 ゲイリー・マーシャル     * 1991年 作品
* 出演 アル・パチーノ       ミシェル・ファイファー

ホットコーヒー 映画の冒頭で語られていたジョニーが服役していた素敵な名前のレイク・ビュー刑務所は、ペンシルヴェニア州最大の刑務所らしい。

プリティ・ウーマン

          

           男と女を成り立たせるための条件の一つがお金。
    カタチがなくハッキリしない愛情を求めるより、お金は実質的な生活を支え、
      多少高価なものでもお金があるから迷わずサッと買うことができます。
    しかし何かが足りないと感じて 次の一歩を踏み出すのか踏み出さないかは
     人それぞれの好みと資質で男と女のカタチが決められるように思います。

M&A(企業の合併あるいは買収)を仕掛けることを仕事にする会社の社長エドワード・ルイスが、街角を職場にして働く娼婦ヴィヴィアンに出会って物語は始まります。
彼の仕事は何かを作ったり育てたりしないで、お金にモノを言わせて 財政的に苦しい会社をタタイテ乗っ取ることを仕事にしていました。
競争原理が成立している社会の掟は、弱いもの(人や会社)は退散させられること・・退散させられたくなければ、自分の力でそのモノを守り抜くしかありません。

また仕事は何かを産み出さないといけないというワケではなく、お金儲けを中心に考えることも一応仕事! そんな金儲けに従事している影響からか、女もお金で動かすことができるように思っている男がエドワード。 

ココでまたまた断り書きを入れておくと、男の気性などは二の次でお金が魅力で従う女も多いので 愛情というヤッカイなものは何一つなくても 男と女はキチンと成立します。 互いにメリットを求めてお金で割り切る関係は、クールで腐りにくいという環境に恵まれています。

エドワードの相手を務めた女ヴィヴィアンは、
娼婦を仕事にしていたので
二人の関係はお金を介してウマク成立!
エドワードが提案した金の無制限支出の指示により、
ヴィヴィアンは淑女風プリティ・ウーマンに大変身を遂げました。

この物語だけでは夢っぽくてリアル感に欠けるようだけれど、
エドワードはヴィヴィアンを外見の娼婦という目で見るのではなく、
彼女から何か可能性を引き出してあげようという
優しい愛情のようなものを感じました。  
こんなタイプの男は女がほっとかない!

エドワードの父親は大富豪だったのに 母を慰謝料もなく捨てて別の女に走り、その後 彼の母が自殺するという体験をしていました。 そんなこともあってか、彼は父親に対する怒りを一万ドル(百万円以上)も出して セラピストにぶちまけたことがありました。 父親の会社を買収そしてバラバラにすることでしか恨みを晴らすことができなかったようです。 こうしてエドワードがお金に執着してお金を儲けようとした意図が見えてきました。
     
ヴィヴィアンの奔放さがいつの間にかエドワードに影響を与えることになり、会社を解体するための乗っ取りではなく、それぞれの個性を尊重し合って協力することで 互いの会社を大きくしていくように方向を転換させたエドワード。
ヴィヴィアンもかつての仕事をバカにされ、傷つきショックを受けながらも 姿勢を正して堂々と歩み始めます。

二人はお金だけの結びつきよりもっと深いところにある何かを結ぶため、喧嘩をしてまわり道をしながらも 相手に近付いていこうとしました。 お金だけの関係で納得していた二人が目指そうとしたのは、プリティ・ウーマンとプリティ・ウーマンの創り手で 二人にしか創れないものに仕上がりました。
                      
最後 塔に閉じ込められたヴィヴィアンを迎えに行ったのは、傘とバラの花を持ったエドワード。 雨も降っていないのにどうして傘を持って行ったのか?  もちろん雨が降るかもしれない用心のためということに・・

* 監督 ゲイリー・マーシャル     * 1990年 作品
* 出演 リチャード・ギア    ジュリア・ロバーツ

揺れるハート プリティ・ウーマンの音楽が流れるとオシャレをして、街中を歩きたくなる気分にさせてくれる軽快さがイイ!

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