須佐

       “この国は良い国だから岩や木にではなく土地に自分の名前をつけよう” 
       各地を開拓したスサノオはこう言ってこの地(出雲市の須佐)に自らの御魂を鎮めた。
                     国とは土地のこと。
 スサノオの御魂が眠る須佐神社(スサノオの土地)には八岐大蛇の骨が納められている。
          地中から「酒を飲ませろ! 女が欲しい!」という声が・・・
                   声の主はスサノオロチ。
    

我たのむ

    スサノオは女を食い物にするヤマタノオロチの頭(角という説もある)を埋め
         二度と蘇らないように八本の杉(斐伊神社境内)を植えた。
                
         我たのむ 人を恵みの杉植えて、八重垣かこみ守る末の代

  根国の住人となったスサノオ(新羅を嫌って日本に来た)は後の代をこの歌に託した。
        また大崎下島の御手洗天満宮(道真が口と手を洗った)の石碑に
                 以下の歌が刻まれている。

       我たのむ 人をむなしくなすならば 天か下にて名をやなかさん

               牛にかかわるスサノオと道真。
                両者の敵は死なない蛇。


やく

高天原時代のスサノオは父に命じられた仕事(海の支配)をおっぽり出し泣きわめいていた。 役より自分のママを求めていたスサノオは男社会のはみ出し者。 よって落ちるべくして落ちた。 疫病神となったスサノオは角のある牛頭天王として地上で疫(役)を祓う。 やくより大切なものを見つけてほしから。

タイミング

      八人の娘のうち七人の娘を失った夫婦 (足名椎と手名椎) は泣いていた。
             今年 (八年目) もまた八岐大蛇がやって来る。
            そんなタイミングでスサノオノミコトは天降った。
              後がない状況を知ったスサノオは言った。
              「その娘 (クシナダヒメ) をわしにくれ。」
            八岐大蛇を滅亡させるためにはお前の力がいる。
      湯津爪櫛(最後の女の霊力)を頭に挿し八岐大蛇に向き合ったスサノオ。
       八人の娘を八層と仮定すればクシナダヒメは一番深い場所にいる女性。
        一層 (上辺) から順々に食べ続けた八岐大蛇はスサノオの化身。
           核のある女性と結婚するため表層を食べたスサノオは
             深層 (真相) に至るタイミングを狙っていた。

                    


三浦義同

            高天原を追放されたスサノオとその子イタケルは
          新羅の曽尸茂梨 (金のある部落という意味) に天降った。
                 スサノオ 「この地吾欲さず」
          居たくない場所から脱出するには海を渡らねばならない。
             荒々しい親子の乗り物は水を通さない埴船。
      
  討つ者も討たれる者も土器 (かわらけ) よ 砕けて後はもとの土くれ   三浦義同
         
           スサノオの魂は三浦義同(よしあつ)に宿っていた。             

羽羽より母

                 大蛇、これを羽羽と謂ふ。(口語拾遺)

                  高天原の命令に背いた天稚彦は
        持っていた天羽羽矢 (高天原が所有するもの) の返し矢で死んだ。
                母の国に憬れていたスサノオノミコトは
         持っていた天羽羽斬剣で八岐大蛇を殺してヒーローになった。
         天稚彦は高天原に席がある状態で地上に派遣されたのに対し、
               スサノオノミコトは高天原と決別していた。
         スサノオノミコトを勝利に導いたのは羽羽ではなく母だった。
         


食べ物を乞う

    誓約で勝利したスサノオノミコトは粗暴な悪癖をずるずるずるずる続けていました。
                   勝利の調子は後が怖い。
     行け行けのやりたい放題で周囲を騒がせたスサノオノミコトは国外追放。
             自分の居場所を失くした彼はさすらい人となり、
     ふらふらと寄りかかって行ったのが食べ物を提供する役目のオオゲツヒメ。
    しかし血迷っていた彼は彼女(伊予之二名島の阿波国の名前でもある)を殺害。
              そして死んだオオゲツヒメの耳から生まれるのが
                阿波国(昔は粟国と表記)と同じ名前の粟。      
                スサノオノミコトのその後の活躍を思うと
            オオゲツヒメのおかげでさすらい人から脱出できたのかも。
          またオオゲツヒメはイザナギとイザナミが誕生させた神生みのなかで
                   生き残った最後の子でもありました。
       父しか知らないスサノオノミコトにとってオオゲツヒメは義理の姉となり、
                 あこがれのママ的存在とも考えられます。
                    

統治はイヤ!

       天照大神(左目)は高天原の統治者で月読命(右目)は夜の統治者。
          しかし鼻から生まれたスサノオは統治者にならなかった。
  彼がしたかったのはママ (父の妻ではあるけれど実母ではないイザナミ) に会うこと。
             仕事よりママの方が大事と思っていたスサノオは
                 先の二人とは住む世界が違います。
         山の木が枯れ (一定を保つ)、海の水が干上がり (カラッポ)、
  闇世界を好む魑魅魍魎がうごめき出す(統治者の世界)まで泣きわめくだけのスサノオ。
               彼の仕事は地球をカラカラにすることだった?
                そしてその根本は火の神出産で犠牲になったイザナミにありました。

汚物の行き場

     社会におけるもろもろの禍事や人間の罪穢れを祓ってくれる祓戸大神等は
         黄泉国から脱出したイザナギノミコトの禊で誕生します。   
       愛さずにはいられなかかった妻の穢れた国を垣間見てしまった夫は
                  禊せずにはいられない?
             キレイだった妻がこんなに汚くなるなんて!
      こうした妻の耐え難い穢れがなければ夫は禊をする気持ちには至らず、
             その結果として祓いの神は生まれない。
           世の中がかろうじて清浄さを維持できているのは
            夫を禊に至らしめた黄泉国の妻の汚さと醜さ。
                     
           汚いものに蓋をするのがこの世の人間社会とするなら
         死者が住む黄泉国は汚いものをさらけ出す(さらけ出せる)国。
        祝詞では人が垂れ流した汚物は最終的に根の国底の国に持ち込まれ、
             ハヤサスラヒメによって失われるという展開で
          根の国底の国を統括しているのはタケハヤスサノオノミコト。
                 今日は大晦日で大祓の日。
     垂れ流される汚物を引き受けてくれるスサノオノミコトの怒りを買うと怖い。
          

肥長比売

      生まれたときにはすでに母はなく、母の愛情を知らずに育ったホムチワケ。
        さらに残酷なことに髭が胸元に届くころになっても口がきけない。
           その理由は出雲大神(スサノオノミコト?)の祟り。
          スサノオノミコトもホムチワケ同様に母の愛情を知らず、
         母に会いたいという一途な気持ちで泣きわめいていました。
                 胸元に髭が届くころまで・・

       出雲大神の祟りが解かれ、ホムチワケは口がきけるようになります。
               そして肥長比売との突然の婚姻話。
             その肥長比売の正体は蛇だったことが分かり、
             ホムチワケは恐れをなしてその場から退散。
        それでも船に乗って(ココは海?)肥長比売は追いかけてきます。
           海を照らしながら・・(オオモノヌシもそうだった)
       肥長比売のホントの正体はホムチワケのカカでありハハだったのかも。


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