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- 2022.04.05 Tuesday
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単に火を発火させることだけが目的ではなく、オケラを燃やして発生する煙の方位が新年の吉凶に影響を及ぼしていたらしい。 風の影響を受けて流れる気まぐれな煙が新年の豊作・不作を決定していたってことですよね。 アテにしにくい煙がかつての日本の将来を占う役目を担っていました。 その前にまず火が点くかどうかが問題で、憤怒の形相を表していた牛頭天王は怒りの火が点いていたように思います。
ウジウジしているように見えても最後は目的を達成できる生き物が牛! 食べた物を戻して何度も反芻する牛は、消化活動のノロサも天下一。 鈍いと非難される牛は、天神・菅原道真を乗せて大宰府に下ったという話も伝わっています。 ロバの背に乗ることが多かったキリスト教世界の聖家族。 日本では天神様が牛の背に乗って日本の西を目指しました。 トロイ牛やロバを好むのは天に関わっている人たちで、トロイと言われれば言われる程 火花が飛び散るタイプだったのかも。
また “牛に対して琴を弾ず” という諺の意味するところは、魯国の公明儀が牛の前で高尚な曲を琴で弾いたらしいが牛は素知らぬ顔で草を食べ続けたという故事から成立した言葉。 言っちゃ悪いが(チットモ悪くないと実は思ってる)牛に琴を弾いて聞かせようとする人間の頭の方がイカレテルのとちゃうのん。 自分のペースを乱されたくなかった牛はトロイなりにいろいろ考えていたのかもしれません。 風が吹くまま気の向くまま、煙の流れに左右される日本に合う動物はやはり牛のような感じ。
“牛にひかれて善光寺参り” という諺の由来は、善光寺近くに住んでいた不信強欲の老婆が晒しておいた布を隣家の牛が角に引っ掛け走ったのを老婆が追いかけたどり着いたのが善光寺だったという話がベースになっています。 スペインの国技になっている闘牛士が振りかざす赤い布に向かって行くのが牛。 赤色を判別できる可能性があった牛の角に引っ掛けた老婆の晒しの布とは赤い腰巻? 牛はユラユラ揺れていた晒しの布が好きだったのかそれともその布に苛立ったのか。 どちらにしてモ〜、ユラユラしたものに向かって行くのが牛の習性。 赤色か白色の揺れる晒しの布に興味を持った乳を垂らす牛が2009年を背負います。