だらだらだらだら

旦那の正体を知ったヤマトトトビモモソヒメ (オオモノヌシの妻) は驚いて陰部を箸で突いて死んだ。 丹塗り矢に姿を変えたオオモノヌシは川を下って美しい乙女の陰部を突いた。この乙女は驚きもせず死に至ることもなく後に神武天皇の妻となる女性を誕生させる。 陰部の炎症で死んだイザナミ(神)時代は幕を閉じ、人の時代になると陰部を突かれたぐらいでは死なない。 オオモノヌシの遺伝子は不死身だから。

崇神天皇の影

崇神天皇10年、建埴安彦(鬼をやっつけた孝霊天皇の孫)が反乱を決行します。 火の神出産で死を覚悟したイザナミが最後の糞をふりしぼって誕生させたのが埴安神でした。 生と死の狭間で生まれた血筋を受け継いでいた建埴安彦(母はハニヤスヒメ)は山背から大和に攻め入り、妻(吾田媛)は大坂から入るという戦略でした。 この二人は直角に交わる関係で平行線ではなかった。 しかしヤマトトトビモモソヒメ(孝霊天皇の子でオオモノヌシの妻)の予言が功を奏し、大和は圧倒的な力で土グループを鎮圧します。 そういえばこの占い好きの崇神天皇・・ 宮中で祀っていた倭大国魂神と天照大神を追い出し、オオモノヌシ神を祀ったんだっけ。 オオモノヌシと深い縁でつながっている崇神天皇は大神神社の末社・天皇社に祀られている。 全国的に知名度が高い大神神社に比べると倭大国魂神を祭神とする大和(おおやまと)神社は余り知られていない。 蛇とは無縁だから。

根子

七代(孝霊天皇)・八代(孝元天皇)・九代(開化天皇)と続いた欠史八代(何事もなく平穏)の時代が終わった途端、国中に疫病が蔓延します。 
      その原因は世の中に対する嫌がらせを実践したオオモノヌシにありました。
            崇神天皇の夢枕に立ったオオモノヌシは言いました。 
                「わしをオオタタネコに祀らせろ!」
           オオタタネコを大田田・根子と解釈すれば納得できる。
        何故なら十代目に至るまでの三人の天皇は名前に根子が入っている。
              オオモノヌシは根子グループのリーダー?
     そしてオオタタ根子は根子グループ(のんびりゆっくり何もしない)の祭祀者。

かがせ

    海の向こうからガガイモの船に乗ってやって来たスクナビコナを知っていたのは
                    クエビコ (久延毘古) 。
          バランスを崩すと倒れてしまうクエビコは一本足の案山子。

            倒れたる 案山子の顔の 上に天     西東三鬼

尖った剣で出雲を脅かし国譲りを迫ったタケミカヅチに唯一従わなかった神 (天津甕星) がいました。 統率者に従順な姿勢を示さなかった天津甕星には天香香背 (かがせ) 男という別名があり、我が道を行く臭いにおいがトップに嫌われカガセ(案山子が訛った言葉)男の待遇は悪い。 ということは物知りのクエビコ (崩え彦) は星組? 自分の足で立って歩けないクエビコは田んぼの真ん中で田を守るのが仕事。            

          大神神社 (祭神・オオモノヌシ)) の末社・久延彦神社に
                 崩れるクエビコが祀られています。 
                 オオモノヌシ(蛇)の末はクエビコ。


蟹と蛇

007シリーズに登場する悪役スペクター (specter) は亡霊あるいは恐ろしいもの (将来の不安) を意味する言葉で、ボンドは蛇のようにしつこい彼らによって何度も何度も殺されそうになります。 クネクネ曲がる蛇は国内外を問わず常に悪役で、殺されるべき存在として神話や聖書に登場します。 イヴを誘惑したエデンの蛇もスサノオノミコトに八つ裂きにされた八岐大蛇も悪役ではありましたが、物事を次のステップに進ませるための重要な鍵を握った存在でもありました。 クラブキー (crab key) に核を所有していたドクターノオもその一人で、彼の背後の存在として蟹が浮上します。 

     

  蟹と蛇をキーワードに検索するとかつて娘に助けられた蟹が蛇婿をやっつける話とか、
            似たような筋書きの蟹満寺縁起にぶつかりました。
                前に進みにくい蟹は女性の味方。
          ドクターノオを蛇と仮定すると女に目がないボンドは蟹。

祟り神

日向で生まれた神武天皇は45歳で東征を開始。故郷を捨て大和を目指した神武天皇は残りの生涯を大和で終えています。時代は神の世から人の世への変革期。何かが大きく変わる時代に生きた神武天皇の知名度は抜群。しかし2代目から9代目の天皇の名前を知っている人はほとんどいない。何も起こらず変化もなかったのが欠史八代と呼ばれる天皇の頃? 世間ではその存在を疑問視する人が多いですが、変化とは無縁の落ち着いた時代(一桁台天皇)があったことは注目に値すると思います。人の一生にあてはめて考えると無邪気な子供時代のようなもの?

          
こうして時は流れ続け、10代目崇神天皇(開化天皇の第二皇子)の時代にこの国を襲ったのが伝染する疫病。総人口の半分もの民衆が死に絶えるという悲惨な状況を演出したのが大物主神(蛇や鰐に神格化されることが多い)でした。祭政一致の政治システムに則り、崇神天皇は夢枕に立ったオオモノヌシの言葉をキャッチします。“オオタタネコを見つけ出し、自分を祀らせれば疫病はおさまる” オオタタネコ(意富多々泥古)とはオオモノヌシがイクタマヨリヒメ(陶津耳命の娘)の寝床に侵入して生ませた子で、目に見える世界を仕切る人間の男女の交わりで誕生したのではない。
神の世から人の世に移行し、忘れ去られる存在になっていたのが神? 神の息がかかった自然を前に人は想定外などと安易な言葉を繰り返してはいけない。想定しないのが自然の自然さで、人が出る幕は一切ない。


蛇を考える

苦しみのないエデンで神から決して食べてはいけないと念を押されていたのが善悪を判断する知恵の木の果実。(旧約聖書) 善悪を判断するのは神の仕事のようで、人が勝手に善悪を決めてはいけない? 楽園生活に満足していたはずのアダムとイヴ・・ その幸せな二人の前に登場するのが鰐と同じ爬虫類の蛇。先に交していた神との約束を破り、蛇の誘惑に負けてしまうのがイヴ。状況から考えると蛇がエデン在住というのも妙な話。もしかして神の別の顔が蛇?

海の向こうから日本に渡ってきた光の主であり、また櫛箱に入るぐらいの小さな蛇でもあったのが三輪山に住処を構える大物主神(金刀比羅宮では鰐として祀られている)でした。人を輝かせると同時に人を惑わすのも神? 蛇に化けた神に騙されたアダムとイヴは神によりエデンを追放されます。その結果発生するのが人間世界における過酷な男の労働と痛みを伴う女の妊娠。人に食べてはいけないと言いながら食べるように仕向けるのが善悪を判断する木の実で、その状況を裏で観察しているのが神? (イヤな性格だよネ) エデンで裸生活を送っていたアダムとイヴは神に追放され服を着ることになるのですが、高天原の命令で追放されたスサノオノミコトはむしろその逆で、今までの服を脱いで巨大な蛇退治に出向いています。日本が見舞われた自然災害及び原発事故で思うのは隠す体質ではなく脱ぐ体質なのが本来の日本の姿。今までまかり通っていた日本の陰湿(蛇)体質が脅威の自然に向き合えるはずはない。

 

酒パワー

神を祀る神社に供える酒は神酒(みき)。神を“み”、酒を“き”と読む特殊な神酒は神(霊)のチカラが加わった酒(き)。酒の神として有名なのが大神神社(奈良)の大物主神と松尾大社(京都)の大山咋神。共通するのは大という漢字で、酒を飲むと気が大きくなることからの命名? 悪魔の意志なのか神の意志なのか・・ 自分で自分をコントロールできない状態に陥るのが酒の魔力で、酔った勢いで出現する顔は誰の顔? 

                                     
大己貴神と一緒に建国していた出雲国を途中で放り出し、一人で常世国に帰ってしまった少彦名神も酒と大いにかかわっていました。酒造りが得意なことで知られる少彦名神ですが、何かに嫌気がさしたかのように突如出雲国を離れています。その後、少彦名神に代わり海の向こうから訪れたのが光パワーの持ち主・大物主神。しかしオオモノヌシ本来の姿は蛇だったことから想像すると、少彦名神のように美味しい酒を造るのではなく美味しい酒を飲み干す側に属しているように思います。

   
丹塗り矢伝説(川で洗濯している娘の陰部を丹塗り矢で突いて妊娠させる)にも登場するのがオオモノヌシとオオヤマクイ。神の子を誕生させる一翼を担うのが丹塗り矢に変身できる酒の神で、同じ酒飲みの八岐大蛇は退治される側に立たされていました。同じ蛇なのに扱いが違うのは何故? 日本の宝(草薙の剣)を産み出した八岐大蛇は悪者として殺され、洗濯する女性の陰部を突く役回りのオオモノヌシとオオヤマクイは日本を代表する神の地位を獲得しています。

   
また大山咋神のルーツに“酒解(さけとき)神”とも呼ばれる山の神・大山祇神がいました。大山咋神の父が大年神、祖父がスサノオノミコト、そして曾祖父(祖母側の親)がこの酒解神である山の神。酒の酔いを醒ますという意味で酒解を理解すればいいのか・・ しかし酒解神の娘だったコノハナサクヤヒメは火中出産で三人の男の子を誕生させた気性の激しい女神。酒の酔いを醒ますイメージとは全く違い、酒を飲んでますます自分を燃焼させるタイプのよう。そんな激しい血を受け継いでいたのが丹塗り矢に変身可能なオオヤマクイ。


酒の取り扱い方法で大切なことは飲んだ酒を燃焼させ、新たな何かを産み出すことかもしれない。
ところが八岐大蛇は女を食うことだけにしか目が向いていなかったみたいで、結果としてスサノオノミコトに殺されることになる運命は社会が求めた必然。しかし死んで三種の神器となる剣をこの世に誕生させた八岐大蛇もまた弾ける酒パワーを秘めていたのかも・・ また酒に関与していた少彦名神も常世国に向かう時の様子が弾け飛び現象で、コノハナサクヤヒメも旦那(ニニギノミコト)の疑いの言葉に弾け飛んだ結果の火中出産だったように思います。

 
さらに弾け飛び現象で思い出すのが成人を祝う宴会の席で酒をふるまわれた賀茂別雷神。川遊びの最中、上流から流れてきた丹塗り矢を持ち帰ったことで妊娠したのが賀茂別雷神の母だった玉依姫。父親が分からないまま成人した賀茂別雷神。その宴会の席で“お前のお父さんにも酒を飲ましてあげなさい”と言われた彼は屋根を突き抜けて天へ。酒にかかわる神は屋根を突き抜ける裂け体質を秘めているようで、大組の大物主と大山咋が酒による裂けパワーの実践者なのかもしれない。


オッタ田根子

                   


一桁台の天皇から二桁台の天皇に移行した途端、世の中は乱れ始めます。
飢饉で餓死する者、あるいは社会に蔓延したウィルスで病死する者など民衆の多くが失われる悲劇が起こったのが九代目(開化天皇)の次の代を担った崇神天皇の頃。生きるのが辛くなりそうな乱れた社会情勢に対し謀反を企てる者まで横行する始末。こんな世の中・・誰がした? ということで統治者・崇神天皇は神と向き合います。向き合ったのが崇神天皇の夢枕に立った大物主神。 大物主神曰く“こんな世の中にしたのはワシじゃ。真っ当な世の中を望むのなら、ワシの子である大田田根子を見つけてワシを祀らせろ!” 

 
奈良県桜井市に鎮座する“大神神社”は日本最古の神社と称される大物主神を祀る神社で、祭祀を担当したのが先に紹介した大田田根子。社会を悪化させた祟り神の祀り役を受け持ったのが三輪氏の祖・大田田根子すなわち大きな田の種子? 本殿を持たない大神神社の神体は美しい円錐形の三輪山で、今でも原始信仰の趣旨を色濃く残す場所として存続しています。日本最古の原始的神社の開祖となったのが大田田根子で、日本人のルーツはこの大田田根子に負うところが多いように思います。

 
大神神社の摂社となっている若宮社に祀られているのが大田田根子。大物主神自ら我が児と述べているように大物主神の子に間違いないのですが、ルーツをひも解くとオオタタネコは祟り神の子。原始日本人(出雲系)を怒らせると祟り爆発? 見えない根国でスサノオノミコトの目が光り、奈良盆地の三輪山で大物主神が田根子とともに祟る準備。蛇体のネチネチはちょっとやそっとじゃ収まらない。


疫病神

                  

無信心で神を信じていない人が突如自分に降りかかった災難で苦しい時の神頼みを実践しても後の祭り。
モノゴトの結果は明確な原因があっての答えなので、何かが起こってから騒いでもやはり後の祭り。後の祭りにならないよう先の祭りを心掛けなければいけないのが憤怒の形相で表現されている疫病神“牛頭天王”。名前の通り頭部は牛という奇妙な神は日本古来の神ではありません。大物主神(金刀比羅宮に祀られているオオモノヌシはインド出身のワニだった)やスクナビコナ神(常世国出身)も海の向こうから日本にやって来た渡来神で、牛頭天王のように疫病(祟り)要素を持っていたのが本来は蛇体だったオオモノヌシ。日本では退治される側の立場に立つ蛇ですが、牛も退治される側?

            
出雲の国造りに励んでいたオオナムチとスクナビコナでしたが、途中で投げ出したスクナビコナの後を受けて日本にやって来たのがオオモノヌシ。日本に多くの技術(医薬・醸造・農業)をもたらした小さなスクナビコナは去り、次に登場するのが大きくなったオオモノヌシ。はるばる海を渡って日本に到来した光る両者の関係は深く、ともに出雲の国造りに情熱を傾けていたことは間違いなさそう。しかしその後に展開する話では出雲国は高天原の手に渡り、輝く渡来(try)神の夢は脆くも崩れ去ることになります。チャレンジする気持ちが強ければ強いほど崩れた時の落胆は計り知れない大きさになるのがトライ心。

 
出雲建国にかかわった大物主神が明確な祟り神を発揮したのが第10崇神天皇の頃。後の世に勝手にいないことにされてしまった欠史八代の天皇の時代(一桁台)が終り、新たな時代(二桁台)の幕開けとなった崇神天皇は“御肇國天皇(はつくにしらすすめらみこと)”として日本の新たな未来を目指していた矢先、国中に疫病が蔓延し多くの民を失う事態を招いていました。この社会的悲劇に対応するため崇神天皇が講じた策は神のお告げに従うこと。崇神天皇の求めに応じ夢枕に立ったのがオオモノヌシで、お告げ内容は以下のようなものでした。

 
“この現象(疫病発生)は私の意思によるものである。”とズバリ!自分は疫病神であると宣言しています。さらに“オオタタネコ(大田田根子・意富多々泥古)を探し出し私を祀らせればこの現象は収まり国も平穏になるだろう”という高飛車な言葉から推察すると日本社会をコントロールしているのはオオモノヌシ? 河内の美努(みの)村で発見された“オオタタネコ”は大物主神と活玉依姫の間に生まれた子で、我が子が三輪山に自分を祀るよう求めたのが海から渡来したオオモノヌシ? 海の向こうから波のように陸地に寄り付いたオオモノヌシは民衆を救うと同時に恐怖のどん底に陥れる疫病神の要素も備えていました。

 
一方 舞妓さんのイメージが強い京都・祇園社(八坂神社)にかつて祀られていたのが牛頭天王。もともとは天台宗の感神院祇園社という寺で祀られていたようで、明治維新の廃仏毀釈で異国神・牛頭天王は徹底的に弾圧され、破壊された寺が神社と合体し祭神も牛頭天王とスサノオノミコトの合体という風に姿を変えていきます。粗暴さで高天原を追放されたスサノオノミコトが食べ物を提供してくれたオオゲツヒメを殺してしまうことから考えても疫病神的資格は十分で、その後の活躍とは雲泥の差。

 
諸行無常(万物は常に変化して一刻もとどまることがないという仏教の根本思想)の響きを奏でた“祇園(擬音?)”精舎の鐘の声。その祇園精舎を守護していたのが仏教色の濃い牛頭天王で祇園神とも呼ばれていました。疫病神パワーを最大に発揮するのが蘇民将来(兄)と巨丹将来(弟)の話。内容を簡単に記すと老人に化けた牛頭天王がこの二人の家を訪問します。自分を優しく迎え入れてくれた貧しい蘇民将来と自分を冷淡に扱った裕福な巨丹将来。疫病神だった牛頭天王は二人が住む村に疫病を発生させ、生き延びたのが蘇民将来で死に絶えたのが巨丹将来。裏で操っていたのは当然のことながら牛頭天王。牛頭天王に冷淡に接すると後が怖い? 牛頭天王に冷淡に接した裕福な巨丹将来は後の祭りより先の祭りを優先すべきだったかも。

かつては日本の多くの寺で祀られていた牛頭天王ですが、
廃仏毀釈という時代の流れに打ち勝ち現在も牛頭天王(疫病神だからこそ!)を祀り続けている寺や神社が少しはあるらしい。舞妓さんムードの祇園神を疫病神に仕立て上げることになったのが将来のことを考えなかった巨丹将来。人間関係の希薄さが生み出す疫病神もまた人の温かさを求めたいが故の結果だと感じました。


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