嫉妬と生

20歳の頃、
死ぬことだけを考えて生きていた多崎つくる。

 

その原因は
5人(男3人、女2人)の調和の乱れ。

5人の核になる部分にいるのが
色彩を持たない多崎つくる。
その周囲に
色(アカ、シロ、アオ、クロ)のある人物が配置されている。

 

そしてこの5人の調和と安定にシロがメスを入れる。
結果、
多崎つくるは死の淵を彷徨うことになる。

 

ある夜、
つくるは激しい嫉妬に苛まれる夢を見る。
ひとりの女性を何より強く求めていたつくる。
その女性が言うには
肉体か心のどちらかひとつなら
あなたに差し出せる。
でもその両方を手に入れることはできない。
だからどちらか一つを選んで。
もうひとつは他の誰かにあげることになるから。

彼女のすべてを求めていたつくるは
このとき初めて嫉妬という感情を知る。

 

自らを牢獄に閉じ込め、
内側から鍵をかけ
その鍵を鉄格子の外に投げ捨て、
自分が幽閉されていることを知る者は
この世界に誰一人いない。

 

夢の中で
嫉妬の本質を知ったつくるは
支配されていた死の憧憬を打ち消し
焼けつくような生の感情を取り戻していく。

 

愛の対象を all or nothing とせず
誰かに半分(心か肉体)あるいはすべてを奪われるという
嫉妬に目覚めたつくる。

 

彼の巡礼の年が始まる。


風と光とカーテンと

カーテンを新しくしました。

重い遮光カーテンは風にからまない。

光を通すやわらかいレースカーテンはふわっと風をはらんでじゃれ合う。

 

じゃれ合う邪恋も恋のうち。

 

 

 


苦しみは同じ

主なる神は言われた。
「人は我々の一人のように善悪を知る者となった。
今は手を伸ばして命の木からも取って食べ、
永遠に生きる者となるおそれがある。」

こうしてアダムを追放し、
命の木に至る道を守るため
エデンの園の門を閉ざした。
智天使ときらめく剣の炎によって。

 

神に背いた罰として
アダムは骨を折って働く労働(labor)を、
イヴは陣痛(labor)という産みの苦しみを、
神から授かる。

 

アダムの肋骨からつくられたイヴは
アダムの支配下(忠実な妻)に置かれる。
そして神は
「おまえの望みはおまえの夫のものだ。」と言った。

 

物事を新しくをつくりだしたり
何か新しい事をし始めるときの苦労を
産みの苦しみとも言う。

 

神から授かったイヴの産みの苦しみと
死ぬまで続くアダムの労働は同じ labor で表される。
繰り返しの labor の果てには完成があるかもしれない。
楽園にいる限り完成させるものはない。


プルメリア

地上の楽園ハワイのイメージが強いプルメリア。
レイや香水などに使われ
楽しさイッパイ(暗さは皆無)の花かと思いきや、
死者に手向ける花という顔を併せ持っている。

通常花びらの真ん中に見られるはずの
おしべめしべがない(奥の奥に潜んでいる)。
また花びらがヒラヒラ舞って散るのではなく
椿のように散り落ちるのが特徴のようだ。


この一般的ではないプルメリアの香りに包まれることで
死者の魂は安心して眠れるのだろう。

 


永遠の命より

神との約束を破ったアダムとイヴは

楽園生活(永遠の命)の外に出る。
地(アダム)が呪われたことで
男アダムは食べ物を得るため

額に汗して働かなければいけなくなった。

塵にまみれた土をキレイ(純粋な土)にしようと思い立ち、
毎日汗を流しています。
呪われた地がいつかキレイになることを願って!

 

楽園の外には必ず結末がある。
だから

終りよければすべてよしを体験できる。

 


お天気雨

台風5号が九州接近中、

高知でお天気雨(狐の嫁入り)が

繰り返し(台風が回転しているのを実感)ありました。
日差しの中のシャワーはとても気持ちヨカッタ!
雨が多い日本。
雨乞い(神とつながる)より
日乞い(狐とつながる?)をしたい気分。
たとえ狐に化かされても雨より晴れがいい。


 


目を閉じてすぐ浮かび上がる人いますか?

ハワイにはホヌ(ウミガメ)という神様がいる。
昼間は女の子で
眠たくなると本来の姿(ウミガメ)に戻る。
 

♪目を閉じてすぐ浮かび上がる人
ウミガメの頃すれ違っただけの
慣れない街を泳ぐもう一度
闇も白い夜(スピッツのエトランゼ)

 

海を住処にしたウミガメは

自分が生まれた陸地(海岸)で卵を産む。

 

大海原のどこにいても

戻る場所を知っているウミガメ。

 

ホヌの導きがあるからだね。

 

 


蓮食い人

lotus land (逸楽の国)に住む
lotus eater(夢想家)は
泥だらけにならない。

 

泥だらけの根があってはじめて
大輪の美しい花が咲く。

 

lotus eater が lotus root になるとき
夢はかなう。


カラッとしたクレタ

子を食らうクロノスから隔離されたゼウスは
クレタ島のイデ山(木がほとんど生えない)洞窟で
山羊乳を飲んで育った。

 

後に一角獣(飼い馴らせない)になるこの山羊(アマルティア)は
太陽神ヘリオスの血を受け継いでいる。
木が生えないイデ山は太陽の日差しを受けて乾燥し、
木の種は根付けないのだろう。

またあらゆる邪悪から身を守るゼウスの防具は
アマルティアの皮が使われている。
ノアの方舟に乗らなかった一角獣。
迎合より孤独を愛したアマルティアの乳が
野生児ゼウスを鍛え
神々の頂点へと導いたのかもしれない。
 


水がしたたる生き物を干す

宇宙貨物船ノストロモ号は
本社から地球外生命体を発見した場合、
乗組員を放棄してでも
その生命体を持ち帰るように命令されていた。

 

ネバネバした体液を滴らし
脱皮しながら巨大化するエイリアン。
人間の体内(腹)に宿って増殖する彼らは
人を食らう完全生物の化け物だった。

感染の危険があったにもかかわらず、
ロボットのアッシュが船内に入れてしまう。
結果、乗組員は次々にその餌食となる。
乗組員はどうでも(使い捨て)いいのが
会社の掟。

 

梅雨はじめじめ。

エイリアンはねばねば。

腐敗の源は水気。

 

完全生物エイリアンを乾燥させたい。

 

 


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