ヒュプノス

100年の時を経て眠り姫が目覚めたように
真の目覚めは時間がかかる。

 

一日の疲れに安らぎを与える眠りの神ヒュプノス。
彼が与える最後の眠りが人の死ということになる。

 

蛇に従い知恵の実を食べたアダムとイヴ。
彼らに100年の眠り(死)がもたらされていれば
あるいはその時に彼らが蛇を殺していれば
世界はもっと違っていたのだろうか。

 

眠りから生み出される多くの夢が正夢になって
今の世界を構成している。


ノアの裸

ぶどう酒を飲んで酔っ払い裸になって寝ていたノア。
そんな彼(父)を見たハムはセムとヤペテに告げる。

 

ノアの秘密(裸になって寝る)を知ったハム。
ハムに気を許したノアは裸(自分のすべて)を見せる。
裸を見た(秘密を知った)ハムは他者にそれを漏らす(ノアを売る)。

 

目覚めたノア(神の代弁者)は言った。
カナン(ハムの血を受け継ぐ末っ子)は呪われよ。

 

理由があろうがなかろうがこの世界は神様の言う通り。
かけられた呪いはいつか解ける。


裸から裸まで

原ギリシャの創造神エウリュノメー(水の神)はカオスの中に裸で存在し、
激しい独りダンスで宇宙の万物を生み出した。

一方オリンポスの統治をめぐって骨肉で争った
ゼウス、クロノス、ウラノス(すべて男)よりもずっとずっと前から
彼女は存在した。

 

神に背いて知恵の実を食べたアダムとイヴは裸のままで存在できず、
神を遠ざけ神から隠れるような動きをしている。
そんな二人が生み出したものは
嫉妬を発端とする殺人事件の加害者カインと被害者アベル。

 

裸(無垢)で生まれた人間は裸で死ななければいけない。
生と死の間は裸になるための精進の日々かもしれない。


蛇には蛇を

ギリシャの創造神話の異説(ペラスゴイ人の創世神話)として
次のような話がある。

 

カオスの中に最初に裸(恥とは思わない?)で存在した
エウリュノメー(海流オケアノスの娘)は
空と海を分離してから波の中で踊り狂い
その動きから北風(冷たい)を発生させた。
続いて北風を両手で捕まえ
激しくこすり伸ばしてオピオン(盲目の蛇)を生み出し
その後も体を温める為に踊り続けたが
欲情したオピオンと交わって身籠り
鳩に姿を変えて波の上に宇宙卵を産んだ。

 

また冥界を往還したオルフェウスは
世界を創造したのはオピオンだとする話を残している。

原初の世界は卵が一つだけあり
この卵からオピオンが生まれた。
あるいは無が動き出し
無の嵐がオピオンになった。
オピオンは無眼(善悪すべてをひっくるめて)の蛇であり
その体から光と闇と愛
その動きから熱や風が生まれた。

 

最終的にこのメクラヘビはどうなったか?

 

妻であり母でもあるエウリュノメーに踏み付けにされ、
地下深くの洞窟に幽閉された。
死んではいない。
目で判断しない(できない)オピオンを目覚めさせ
聖書の蛇と対決させたい。
 


見栄えの実

エデンの園の中央には善悪を知る木と命の木がある。

 

女がその木を見ると
それは食べるに良く
目には美しく
賢くなるには好ましいと思われたから
その実を取って食べ
また共にいた夫にも与えたので
彼も食べた。

 

命の木(ぱっとしない?)には注目しないで
善悪を知る木の実の見栄えにひかれたイヴ。

 

食べれば死ぬと言っていた神と
食べても死なないと言っていた蛇。

 

イヴの心を映す鏡がもし神なら
イヴは死ななければいけなかった。
神とともに歩もうとするなら
彼女は死ぬべきだった。

 

原罪とは
死ぬべきときに死なないこと?


取捨選択

神 「善悪を知る木の実を取って食べてはならない。
     それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」

蛇 「あなたは決して死なない。
  それを食べるその時、あなたがたの目が開け
  あなたがたが神のようになり、
  善悪を知るようになる。」

 

神の言葉より蛇の言葉を信じたアダムとイヴ。
結果として目が開き善悪を知る者となった彼らは
自分たちが裸(学歴も地位も資産も何もない)であることを恥という風に感じる。

さらに裸のままでは武器を隠せない。
彼らの居場所は楽園(裸の世界)にはない。
 


大口を開けて飲み込む土

大地を耕すことに従事したカインは
神の裁きがきっかけで弟アベルに対して嫉妬心を抱くようになる。

 

神は僕より弟の方を愛しているのだろうか。
そんなこと耐えられん!
神は僕だけのものなんだから。
結果、カインはアベルを殺す。

 

カインによって流されたアベルの血は
大地(カインのパートナー)が大口を開けて飲み込むことで終結する。

大地に根を張るすべての植物たちは
神に対して従順だったアベルの血(犠牲)を受け継いでいる。
大地の恵みは神の祝福でもあるので
土を汚さないようにしたい。


知恵出でて大偽あり

神 「知恵の実を口にしてはいけない。」
蛇 「知恵の実って美味しいよ。試してみたら?」

 

 


因果応報の向こう

妻を亡くしたオルフェウスは
そう簡単に侵入できない冥界に赴き(死んだ)
地上に戻った。

 

再生(以前に経験した事象や学習し保持した事柄や内容を思い出す)した
オルフェウスはカオスを次のように評した。
『有限なる存在すべてを超越する無限を象徴している。』

無秩序で何が何だか分からない状態のカオス(天地創造以前の世界)は
無限の可能性を秘めている。

 

 

 

 

 


良薬口に苦し

冥界にはレテ(忘却)の甘い(?)水と
ムネモシュネー(記憶)の苦い(?)水がある。
音が頼りの闇の冥界を訪れた際は、
ムネモシュネーの水で喉の渇きを潤すようにしよう。


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